2015年6月28日(日)、東京・品川インターシティホールにて、「獣医師・動物看護師のための勉強会 第2回猫の集会」が開催された。主催はJapanese Society of Feline Medicine(JSFM、ねこ医学会)であり、ISFM(国際猫医学会)の日本組織である。
第2回のテーマは「猫の消化器疾患を知る−その1 嘔吐—」。
「体系的な診断から誤診をなくす−嘔吐か吐出か? 急性か慢性か?−」石田卓夫先生(赤坂動物病院・JSFM代表)、「がん以外と嘔吐」中島亘先生(日本小動物医療センター)、「がんと嘔吐」小林哲也先生(日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター)による講演の後、辻本 元先生(東京大学)、西村亮平先生(東京大学)、賀川由美子先生(ノースラボ)を交えての総合討論が行われた。
休憩を挟んで後半の技能講習「キャットフレンドリーになるために」では、竹内晶子先生(赤坂動物病院)、入交眞巳先生(日本獣医生命科学大学)、服部 幸先生(東京猫医療センター)、上田綾子氏(ロイヤルカナン ジャポン)により、診察時の猫の扱い方、暴れさせないための行動心理と実践について、実際の映像を交え、保定の方法等について説明された。
500人を超える参加者が集まった第2回猫の集会。ISFMの日本におけるナショナルパートナーとしてJSFMは、今後ますます猫医療のレベルアップと福利向上を牽引していく。
学会・セミナーレポート
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第2回 猫の集会 開催される
2015/7/14
第8回災害動物医療研究集会 開催される
2015/7/7
2015年6月28日(日)、日本獣医生命科学大学(東京都・武蔵野市)において、災害動物医療研究会による第8回研究集会が開催された。代表の羽山伸一先生(日本獣医生命科学大学)の挨拶の後、初のワークショップが展開。参加された会員の先生方を4グループに分けて、同行避難、学校飼育動物、ボランティアの有り様、地元との協力体制、公的機関との関わりなど、日頃から感じる問題点、課題を取り上げての白熱した意見交換が行われた。集約された意見は、災害時の動物医療支援活動を円滑に進めるための支援チーム養成プログラム作成に役立てられる。「絵に描いた餅にならないように、我々は考えていかなければならない。」と話す代表の羽山先生。
研究会では今後、カリキュラム作り等、上記支援チーム養成プログラムをより具体的に推し進めていく。詳細は、災害動物医療研究会ホームページ http://www.javdm.org/ 、問い合わせは研究会事務局まで。

代表の羽山伸一先生
2015春季合同学会(第90回日本獣医麻酔外科学会、第102回日本獣医循環器学会、第57回日本獣医画像診断学会)が、2015年6月19日(金)~21日(日)の3日間にわたり大宮ソニックシティにおいて開催された。
今回の合同シンポジウムは、日本獣医麻酔外科学会・日本獣医画像診断学会による「脳腫瘍治療の現状と進歩」、日本獣医麻酔外科学会・日本獣医循環器学会による「血栓症の治療を考える」、日本獣医循環器学会・日本獣医画像診断学会による「心エコーの可能性を追求する」をテーマに行われた。
また、20日には獣医麻酔外科学会が本年度より一般社団法人化したことを受け、日本獣医麻酔外科学会としての臨時総会が開催された。廉澤 剛会長(酪農学園大学)の説明のもと、理事5名の選出、世界獣医麻酔会議の経過報告、HPのリニューアルとFacebookの新設などの報告がなされた。また、一般講演アワードでは、計6題が選ばれ、懇親会にて表彰式が行われた。
本大会の日本獣医麻酔外科学会大会長である浅野和之先生(日本大学)は、今回はじめて本大会の参加者が1,000名を超えたことを発表した。講演も、会場によっては人があふれるほどの盛況ぶりをみせ、展示会場では勉強熱心な比較的若い先生や獣医学生の姿が目立ち、展示企業も過去最大数ということで、今後もますますの発展を感じさせる3日間であった。

各学会の大会長である中山智宏先生(左)、浅野和之先生(中央)、亘 敏広先生(右、ともに日本大学)
第2回 Team HOPEイベント2015開催される
2015/6/22
2015年6月17日(水)、第一ホテル東京にて、Team HOPEイベント2015「Team HOPEが推奨するペットの健康診断と、これからの予防医療」が開催された。当会関東地区委員長の上條圭司先生(ゼファー動物病院)、協賛委員である山本俊之氏(ロイヤルカナン ジャポン)の開会のご挨拶のあと、同じく当会関東地区委員長である川瀬英嗣先生(王禅寺ペットクリニック)から「Team HOPE健康診断項目」の発表について説明が行われた。基本的データから身体検査、問診、視診・触診、聴診、血液検査、便検査、尿検査およびX線検査までおさえるべき項目を提唱し、全国における健康診断の基準化を図りたいとのことであった。
また、特別講演としてTeam HOPE学術アドバイザーである石田卓夫先生(一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム会長、赤坂動物病院)による「新しい獣医学の実践:病気になったら治す獣医学 vs 病気になる前に動く先手必勝の獣医学 」の講演が行われた。予防できる病気を予防するのは獣医師の使命であり、健康診断とは病気を早期にみつけると同時に病気がなく、問題がないことを確認し、飼い主に動物が健康であると伝える点に価値があると解説された。検査を行いながら飼い主に最低3回は獣医師の先生自身が何をしているかについて説明することによりコミュニケーションが構築できるということ、数値ではなく臓器で説明する大切さ、健康診断を価値のあるものにするために獣医師の先生の知識および意識が必要であることを説明された。
今年2回目となる今回、北海道から沖縄まで、全国から獣医師の先生が集まった。19:30からのスタートではあったが、約160名の参加者と回を重ねるごとに盛り上がりをみせ、獣医界における予防医療の意識の高まりが感じられた。

川瀬英嗣先生(左)と石田卓夫先生(中央)と上條圭司先生(右)
日本獣医臨床病理学会2015年大会 開催
2015/5/30
2015年5月30日(土)、31日(日)日本獣医生命科学大学E棟で、日本獣医臨床病理学会2015年大会が開催された。
初日には日本獣医臨床病理学会と動物臨床免疫療法研究会の合同シンポジウム(1)「免疫応答と疾病の発生・進展との関係~疾病の発生予防と治療を目指して~」、金沢大学がん進展制御研究所所長の大島正伸先生を招いた特別講演「慢性炎症が促進するがんの発生」、教育講演「腫瘍と炎症~細胞診でどう見分ける?~」、ドライラボ「専門医に聞く 細胞診 ライブ・ディスカッション」と一般演題、2日目にはDr.Mads Kjelgaard-hansenを招いた教育講演「Canin major acute phase proteins:From biochemistry and physiology to clinical application 犬の急性相蛋白~生化・生理学から臨床応用まで~」、学会総会、実験動物中央研究所の末水先生と国立成育医療研究センターの藤原成悦先生を招いた日本獣医臨床病理学会と動物臨床免疫療法研究会の合同シンポジウム(2)「疾病モデルを用いた病態の解明~獣医臨床研究会におけるNOGマウスの有用性を考える~」が実施された。
初日の合同シンポジウム(1)では、伴侶動物における担がん個体の免疫抑制細胞、抗体療法の開発の現状、がんの進展と炎症との関係についての講演があり、最後の特別講演では大島先生より慢性炎症とがんの発生との密接な関係について最近の研究結果を交えた講演がされ、シンポジストと参加者との間で伴侶動物におけるがんの発生について意見交換がされた。教育講演では、前半は腫瘍と炎症を鑑別診断する方法、後半は細胞診で腫瘍と炎症を見分けるポイントについて講演があり、基礎からわかりやすい各カテゴリー別の特徴についての解説に、会場の参加者は熱心に耳を傾けていた。ドライラボではスクリーンに映し出された標本スライドの画像を診ながら、専門医と参加者との活発な意見交換がなされた。2日目の教育講演では、Dr.Madsから犬の急性相蛋白について最新の研究成果を交えて臨床応用の有用性について講演がされ、参加者との活発な意見交換がなされた。合同シンポジウム(2)では、重度免疫不全マウスNOGマウスを用いた疾患モデルについて、末水先生からは総論、藤原先生からは人のEBウイルス疾患、日本獣医生命科学大学の道下先生からは犬の乳がんについて講演があり、シンポジストと参加者との間で獣医臨床研究におけるNOGマウスを用いた疾患モデルの有用性について意見交換が行われた。

会場の様子
第1回 日本獣医動物行動研究会総会 開催される
2015/5/19
2015年5月14日(木)、東京大学弥生キャンパス 中島薫一郎記念ホール(東京都・文京区)にて第1回日本動物行動研究会総会が行われた。伴侶動物の問題行動や行動診療の発展に長く寄与してきた獣医動物行動学研究会であるが会発足から10年以上たち、認定医制度がスタートしたことや、今後は海外も視野に入れた、より積極的な活動実施を目指し「日本獣医動物行動研究会」と名前も新たに研究会をリニューアルした。
第1回目の総会では、各役員が選出され、会長には武内ゆかり先生(東京大学)、事務局長に南 佳子先生(みなみ動物病院)が選出された。また実践教育委員会、卒後教育委員会、認定医試験委員会から本年度の事業計画が説明され、2015年の積極的な活動が期待できるものであった。
総会に先立って実施された教育セミナーでは、「行動治療の進め方」(南 佳子先生、みなみ動物病院)、「犬における問題行動と身体疾患の関連」(水越美奈先生、日本獣医生命科学大学動物医療センター行動治療科)、「犬の問題行動症例におけるMRI・脳波測定の有用性」(荒田明香先生、ACプラザ苅谷動物病院・東京大学動物医療センター行動診療科)、「猫の不適切な排泄に関するガイドライン」(藤井仁美先生、GREEN DOG代官山動物病院獣医行動診療科)による発表があり、行動学診療の総論や犬や猫に関する個別のケースをとり上げたセミナーに、会場は、日本における獣医動物行動学の研究に関する理解を深めた。また総会後の懇親会では、新たなスタートに会員の先生方が親睦を深めた。
本研究会はすでに会員限定のE-mailによる個人症例相談を行っているが、加えて、実践力強化を目的とした症例検討会を9月、12月に予定している。
研究会の詳細についてはhttp://vbm.jp/ を確認。
日本獣医皮膚科学会第18回学術大会・総会開催される
2015/3/20
2015年3月15日(日)、大宮ソニックシティにて日本獣医皮膚科学会第18回学術大会・総会が開催された。特別講演ではRoyal Veterinary CollegeのDavid H.Lloyd先生を招いた招聘講演「伴侶動物における皮膚細菌感染症のマネジメント」の他、科学講演、シンポジウム、一般講演、ポスターセッション、ランチョンセミナーといった様々な講演が行われた。
本年からポスターディスカッションが展示会場と同じ4階に設置され、展示ブースにも多くの先生方が足を運ばれた。
シンポジウム「難治性感染症克服のための第一歩」では、現在進行している膿皮症のガイドラインについて山﨑真大先生(岩手大学)が講演され、ガイドライン作成経過を報告されたうえで、何が問題なのかを提示できることも重要であること、今後多くの先生の協力が必要であることを述べた。
次回は2016年3月13日(日)開催予定。
ロイヤルカナン ベテリナリーシンポジウム2015 開催
2015/3/19
2015年3月15日(日)、東京・ホテルニューオータニにてロイヤルカナン ベテリナリーシンポジウム2015が開催された。「高齢期の一歩手前の獣医学~サインが出る前のサインの受け取り方」と題し、運動器・疼痛管理、経営および腎臓の観点から講演が行われた。今年は3月1日から18日の間に全国8会場で行われ、東京会場は6回目の講演にあたる。
運動器・疼痛管理の面からは、「関節からくる痛みの管理と食事の関係」と題し、佐野忠士先生(酪農学園大学)が講演された。その中で佐野先生は、まずは高齢期に生じる動物の身体の変化を理解し、気付いたときに食事やサプリメントでの管理、NSAIDsの使用を挙げ、早めに動物の異変に気付くことで重症化を防ぐことが重要であると解説した。
経営面からは、氏家貴秀氏(ロイヤルカナン ジャポン)による「高齢化社会に適応できる動物病院を創る-見えない変化をチャンスに変える早めの一手-」が講演された。その中で氏家氏は、動物の高齢化への対応について、緊急性は低いが重要度の高い仕事として早期に取り組むことが大切であると解説した。
腎臓の面からは、「今までに話したことのない慢性腎臓病のはなし-知らないうちに始まっているミネラル代謝異常-」と題し、星 史雄先生(北里大学)が講演された。その中で星先生は、慢性腎不全では、Klothoという遺伝子の蛋白発現の低下がFGF23やPTHの分泌を促すこと、リン代謝のコントロールが大切であり療法食などの食事管理が重要であると解説した。
高齢期をテーマに多角的な観点からそれぞれの専門家が解説され、日曜の19:30からの時間帯にもかかわらず、多くの参加者が聴講された。
第23回日本小動物歯科研究会症例検討会・総会 開催される
2015/3/6
2015年3月1日(日)、品川フロントビル(東京都・品川区)にて第23回日本小動物歯科研究会症例検討会・総会が行われた。
朝9時から開始した当会では、午前10症例、午後10症例の掲載20症例が報告され、無麻酔でのスケーリングの危険性についてや多剤耐性菌に関するもの、歯周病や腫瘍、抜歯や矯正、画像評価の報告などが行われた。どの発表でも質疑応答が活発に行われ、約1時間弱終了時間が延長したが、参加者は満足された印象であった。
総会では、2014年の事業および会計報告、2015年の事業および予算案の提示にあわせ、現会長である横山 滋先生の逝去に触れられ、藤田桂一先生(フジタ動物病院)を会長とする役員の改選が報告された。新体制の役員は以下の通り。会長:藤田桂一先生、副会長:網本昭輝先生、監査:幅田 功先生、理事:大場茂夫先生、本田 洋先生
2015年4月より日本大学で獣医歯科学研究室が誕生することや、近日盛り上がりをみせている予防医療の観点からも、獣医歯科学は新たなステージに入りつつあると思われた。

会場の様子
Team HOPEイベント2015開催される
2015/3/4
2015年2月24日(火)、第一ホテル東京にて、Team HOPEイベント2015「Team HOPEが推進するペットの予防医療」が開催された。今回のイベントでは、はじめにTeam HOPE代表の太田亟慈先生(犬山動物総合医療センター)を含むTeam HOPE運営委員の方々のご挨拶が行われた。そのなかで太田代表は、現在400件近くの賛同会員がいるが、まずは全国で1,000件の賛同病院を目指し、ムーブメントをおこしたいと述べられた。
第1部として、Team HOPE 関東地区委員長である川瀬英嗣先生(王禅寺ペットクリニック)からTeam HOPEについての説明が行われた。そこではウェルネスチェックのほか、今年6月公表予定の健康診断に関して紹介された。
そして、特別講演として一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム会長であり、この度Team HOPE学術アドバイザーに就任された石田卓夫先生による「一次診療病院の大切な仕事 ゆりかご前からお別れの後まで~伴侶動物の一生を幸せなものに~」の講演が行われた。そのなかで石田先生は、動物たちの美しく長い一生を目指し、動物を飼う前からのマッチング、ペットロスケアの重要性をあげ、動物病院に慣れない動物たちは寿命が短くなり、不幸な動物が増えることは獣医師として立ち向かうべき問題だと説いた。そして、獣医界全体がTeamとして連携し、社会を変える意識が必要であると解説された。
当日は、全国から獣医師の先生が集まり、19:00からのスタートではあったが、約100名の参加者は熱心に耳を傾けていた。
Team HOPE学術アドバイザーの石田卓夫先生(右)と
Team HOPE代表の太田亟慈先生(左)






