2015年7月25日(土)、日本獣医生命科学大学(東京都・武蔵野市)において、災害動物医療研究会・関東地区獣医師会連合会・公益社団法人東京都獣医師会の共催により、カルフォルニア大学デービス校からDr.John Madigan、Dr.Patricia Andradeを招き、「獣医師による災害対策および対応」セミナーが開催された。
 前半は「伴侶動物に対する緊急時対応と獣医学」「災害シェルターにおけるバイオセキュリティー、ズーノーシス、疾患伝番予防」「緊急時災害における救護活動」といった講義が行われ、災害時の指揮系統や情報の一元化の大切さなどについて具体例を交えた講義に、参加者は理解を深めた。
 後半は、直下型地震を想定した6タイプのシミュレーションを用いたグループセッションを実施。地震発生後の避難場所として「都内の公園」「体育館」「お寺」「刑務所」「スーパーマーケット」「都内の牧場」の6ヵ所を設定し、それぞれ班ごとに分かれ、前半の講義内容をふまえながら避難してきた動物達への対策と対応の模擬実践が行われた。
前半が講義、後半が実践とういう展開により、災害対策と対応の難しさや重要点を参加された獣医師の先生方が改めて確認できるセミナーとなった。

前半の講義の様子

後半の模擬実践の様子