小動物臨床総合誌 MVM(エムブイエム)、小動物腫瘍臨床 Joncol(ジョンコル)、獣医眼科プラクティス、動物看護コアテキスト 発行-ファームプレス

学会・セミナーレポート

ダクタリ会代表 加藤 元先生 紺綬褒章伝達式 実施される

 2025年4月25日(金)、大阪公立大学 獣医学部への支援を行った功績により、加藤 元先生(ダクタリ会代表)への紺綬褒章伝達式が実施された。

 当日は大阪府・市 副首都推進局から松下祥子氏(理事兼公立大学法人担当部長)、八塚喜久子氏(公立大学法人担当課長代理)、小林正幸氏(公立大学法人担当)、また大阪公立大学からは櫻木弘之先生(同大学学長)、山岸則夫先生(同大学獣医学研究科長・獣医学部長)、嶋田照雅先生(同大学獣医学研究科教授)、浅井数也氏(同大学りんくうキャンパス事務所長)、北橋和也氏(同大学企画部渉外企画課長)、伊戸 睦氏(同大学企画部渉外企画課課長代理)が出席した。
なお大阪公立大学は、2025年9月に新たに「森之宮キャンパス」が開設される。本キャンパスにて全学部・学域の1年次教育を集約する。また産学官民共創で社会課題を解決し、新たな価値新しい社会を創造する「イノベーションアカデミー事業」の本部司令塔としての役割も果たす。
 また、加藤元先生の尽力のもと、新キャンパス開設のイベントの一環として、2025年10月18日(土)、新キャンパスである森之宮キャンパスにて、Zoobiquity(ズービキティ)の提唱者であるBarbara Natterson-Horowitz先生(Harvard Medical School、Harvard Department of Human Evolutionary Biology Professor of Medicine, UCLA Division of Cardiology)、およびゲストスピーカーとして、Sue VandeWoude先生(コロラド州立大学 獣医学部長)やJu Hyung Hur先生(韓国獣医師会会長、FAVA President)等を招聘し、「Zoobiquity Symposium: ワンヘルスが導く医療と獣医療の新時代」の開催を予定している。


紺綬褒章伝達式にて

(一財)獣医療法食評価センターによる療法食の適正使用を推進する広報活動と展開

 (一財)獣医療法食評価センターは、(公社)日本獣医師会の「療法食の在り方検討委員会(2011~2013年)」の報告書の提言に基づき、非営利の第三者組織として、2014年1月に一般社団法人として設立した。療法食の「適正品質」および「適正使用」を推進し、家庭動物診療における犬猫の健康管理に寄与することを目的に、①療法食基準の整備、②療法食の評価と普及、③食事療法指導の推進、④飼育者に対する教育啓発、等の活動を行っている。
 本団体は新たな評議員を迎え第7期の主な活動について下記の通り報告した。
・市販療法食の「評価登録制度」では、8製品が追加、登録製品は制度開始時の135から160製品に拡大した。なお新規1社が加わり本制度を利用する事業者は5社となった。
・療法食の適正使用を犬猫の飼育者に啓発する広報事業(院内掲示用ポスター12,990枚を全国の動物病院に配布)を2023年9月より実施し、後援の環境省に一年間の活動が無事終了したことを報告した。
・日本臨床獣医学フォーラム第26回年次大会(2024年9月21日〜22日)に展示ブースを出展し、食事療法指導の支援ツールである動物病院専用アプリ「犬猫の食事療法サポート」を紹介し、そのダウンロード数が2,791件まで増加した。
 今後も、基準に適合した登録療法食の普及により、家庭動物診療における犬猫の健康管理を向上させていくという当団体の活動に注目が集まる。