2026年4月29日(水・祝)、愛知県・名古屋市中小企業振興会館において、ネコ市ネコ座@名古屋with ピュリナが開催され、そのなかで獣医師の先生による猫の飼い主対象セミナーが行われた。昨年の「ねこの痛みセミナー」に続き、今回は3部構成で行われ、はじめに根来沙弥先生((株)anisafe代表)の「猫飼い主さんが知っておくべき猫さんの隠れた痛み〜ずっと猫らしく幸せでいるためにできること〜」が行われた。猫は運動することで心の安定や脳の活性化につながるため、飼い主が気づきにくい猫の痛みをみつけるヒントを提示しながら、正しい知識をもって猫と暮らす重要性を問いた。そのなかで、「猫に動ける自由をプレゼントできるのは飼い主」というフレーズが印象的であった。
次に五十嵐里菜先生(日本獣医皮膚科学会認定医)の「猫のかゆみ〜見逃されやすいサインと正しい対処法〜」が行われ、体をよく舐める、同じ場所を毛づくろいする、顔周りを毛づくろいする、1回の毛づくろいが長いなど、日常生活からできる猫のかゆみを抑えるための早期発見ポイントおよびその予防法について、獣医学の専門用語を散りばめながら解説した。
最後に、両先生は横井愼一先生(泉南動物病院)司会のもと、会場からの質問を受けながらディスカッションを実施。用意された席が満杯となり、立ち見の方も多かった。なお、本セミナーは、ゾエティス・ジャパン(株)、(株)V and P、(株)エアドックジャパンのもと開催された。
会場近くの駐車場には猫の譲渡専用バスが併設され、車内のケージ内にいる7頭の猫と会うために飼育希望の多くの飼い主が集まった。本譲渡会は予約制であり、応募多数のため飼育意欲の高い飼い主の方を優先するとのことであった。
会場内には猫のグッズ等がずらりと並び、保護猫に関する情報も豊富で、猫のための情報を入手し正しく活用したい飼い主の熱意を感じる1日となった。次回は東京にて2026年7月25日(土)、26日(日)の2日間開催予定。

根来先生講演の様子

五十嵐先生講演の様子

ディスカッションの様子

ネコ市ネコ座ネコのバス

会場の様子
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世界獣医師会大会2026 開催される
2026/4/21
2026年4月21日(火)~24日(金)にかけて、有楽町・東京国際フォーラムにて第41回 世界獣医師会大会(World Veterinary Associaton Congress:WVAC)2026が開催された。日本で開催されるのは1995年の横浜大会以来31年ぶりとなる。大会テーマは「ワンヘルスで世界の獣医療が示す未来」であり、多くのプログラムやセッションでワンヘルスの概要や現状の取り組みが紹介され、人獣共通感染症や薬剤耐性菌など、地球規模で発生する諸問題についての講演が行われた。これらは獣医療分野のみならず、他分野との横断的な取り組みが必要とされるため、日本医師会や厚生労働省などとの連携プログラムも開催されることとなった。
日本でも近ごろ獣医療従事者へのSFTS感染が問題視されたことから、SFTSおよび感染症に関する(公社)日本獣医師会のプログラムにも多くの聴講者が集まった。このプログラムではMVM2026年1月号のマダニ媒介性疾患の特集で、実際に臨床現場からSFTSに感染した体験談を執筆いただいた松本泰和先生(益田ペットクリニック)や一般臨床の現場でマダニ媒介性疾患に遭遇した際の対応方法を執筆いただいた白永伸行先生(シラナガ動物病院)も登壇した。
23日(木)に行われた(公社)東京都獣医師会主催の市民レクチャーセッション「Thanks Buddy!」では、会長の上野弘道先生と元副会長の小林元郎先生、そして第1回ベストバディアワードを受賞した女優の前田敦子氏が登壇した。同賞は人と動物のより豊かな共生社会の実現を目的に創設されたものである。伴侶動物と暮らすことで生まれる価値について、実際の体験談や科学的なデータを交えながら、登壇した3名によるトークが展開された。
閉会式では2026年より世界獣医師会の会長に就任した藏内勇夫先生らが登壇し、日本獣医師会副会長の栗本まさ子先生より「One Health東京宣言」が発表され、その場で読み上げられた。メキシコ獣医師会の会長であるDr. Gustavo Moreno-Degolladoからは、次回第42回大会の舞台となるメキシコ・ユカタン州メリダの紹介がなされ、次回大会が2027年4月20日(火)~23日(金)に開催予定であることが発表され、成功裏に幕を閉じた。

初日のテープカットの様子

初日のFASAVA Small Animal Medecineの講演会場の様子

講演会場の様子

ポスターセッションの様子

「Thanks Buddy!」セッションの様子

閉会式の様子