●2026年4月21日(火)~24日(金)にかけて、有楽町・東京国際フォーラムにて第41回 世界獣医師会大会(World Veterinary Associaton Congress:WVAC)2026が開催された。日本で開催されるのは1995年の横浜大会以来31年ぶりとなる。大会テーマは「ワンヘルスで世界の獣医療が示す未来」であり、多くのプログラムやセッションでワンヘルスの概要や現状の取り組みが紹介され、人獣共通感染症や薬剤耐性菌など、地球規模で発生する諸問題についての講演が行われた。これらは獣医療分野のみならず、他分野との横断的な取り組みが必要とされるため、日本医師会や厚生労働省などとの連携プログラムも開催されることとなった。
●日本でも近ごろ獣医療従事者へのSFTS感染が問題視されたことから、SFTSおよび感染症に関する(公社)日本獣医師会のプログラムにも多くの聴講者が集まった。このプログラムではMVM2026年1月号のマダニ媒介性疾患の特集で、実際に臨床現場からSFTSに感染した体験談を執筆いただいた松本泰和先生(益田ペットクリニック)や一般臨床の現場でマダニ媒介性疾患に遭遇した際の対応方法を執筆いただいた白永伸行先生(シラナガ動物病院)も登壇した。
●23日(木)に行われた(公社)東京都獣医師会主催の市民レクチャーセッション「Thanks Buddy!」では、会長の上野弘道先生と元副会長の小林元郎先生、そして第1回ベストバディアワードを受賞した女優の前田敦子氏が登壇した。同賞は人と動物のより豊かな共生社会の実現を目的に創設されたものである。伴侶動物と暮らすことで生まれる価値について、実際の体験談や科学的なデータを交えながら、登壇した3名によるトークが展開された。
●閉会式では2026年より世界獣医師会の会長に就任した藏内勇夫先生らが登壇し、日本獣医師会副会長の栗本まさ子先生より「One Health東京宣言」が発表され、その場で読み上げられた。メキシコ獣医師会の会長であるDr. Gustavo Moreno-Degolladoからは、次回第42回大会の舞台となるメキシコ・ユカタン州メリダの紹介がなされ、次回大会が2027年4月20日(火)~23日(金)に開催予定であることが発表され、成功裏に幕を閉じた。

初日のテープカットの様子

初日のFASAVA Small Animal Medecineの講演会場の様子

講演会場の様子

ポスターセッションの様子

「Thanks Buddy!」セッションの様子

閉会式の様子