2015年7月4日(土)、5日(日)東京コンベンションセンター(東京都中央区京橋三丁目1-1 東京スクエアガーデン5F)において、第13回日本獣医がん学会が開催された。
 初日の「シンポジウム 併用放射線療法のススメ」では、放射線を専門とする先生方がそれぞれの症例をベースに治療法を紹介した。「パネルディスカッション:サージカルマージンを考える」では、病理と外科の先生方が、マージンについて検討を行った。
 2日目のシンポジウムでは口腔内悪性黒色腫をテーマに臨床病理、病理、外科的治療と予後、放射線治療、内科治療の5講演が行われた。犬の口にできる腫瘍は悪性ものが多く、重度の歯周病が腫瘍のケースもある。本シンポジウムでは、一般臨床医に対してどのように診断、治療すべきかを改めて確認させる場となった。会場は、用意した椅子がすべて埋まるほど盛況で、関心の高さが伺えた。
 同学会では一般口演、教育講演、サイコオンコロジーシンポジウムおよび認定医Ⅱ種試験対応の総合教育講演:腫瘍の臨床診断と治療(8 科目)も行われた。2日目には第5回獣医腫瘍科認定医Ⅱ種試験の合格者の授与式があり、29名が新たにⅡ種認定医となった。
次回第14回は泌尿器疾患をメインテーマに2016年1月30日(土)、31日(日)大阪で実施予定。


会場の様子