小動物臨床総合誌 MVM(エムブイエム)、小動物腫瘍臨床 Joncol(ジョンコル)、獣医眼科プラクティス、動物看護コアテキスト 発行-ファームプレス

学会・セミナーレポート

第16回北里大学農医連携シンポジウム 開催

 2024年3月19日(火)、第16回北里大学農医連携シンポジウムが同大学相模原キャンパスL1号館(神奈川県相模原市)で開催された。
 2006年にはじまった本シンポジウムは、新型コロナウイルス感染症の影響により中止を余儀なくされたものの、昨年3年ぶりに第15回を開催し、今年第16回目を迎えた。今回は「細菌感染症を治療できなくなる日がやってくる!~薬剤耐性(AMR)菌の現状とその対策を考える~」をテーマに取り上げ、第1部では岡野昇三先生(北里大学農医連携教育研究センター長)を座長に、「メカニズムと動向」として、「薬剤耐性のメカニズム」林 俊治先生(北里大学医学部微生物学 教授)、「薬剤耐性菌と耐性遺伝子の発生源と環境中挙動解明の試み」清 和成先生(北里大学医療衛生学部 教授)、「小動物における薬剤耐性菌の現状とその対策」村田佳輝先生(東京農工大学農学部附属 感染症未来疫学研究センター 客員教授)の講演が行われた。第2部では林 俊治先生(北里大学農医連携教育研究センター 副センター長)を座長に「医療分野での対策」に焦点をあて、「院内感染対策の取り組み」高山陽子先生(北里大学医学部 教授)、「新たな挑戦(研究開発・創薬)」を浅見行弘先生(北里大学大村智記念研究所 教授)が講演を行った。
 参加者たちは、各演者の講演を通して薬剤耐性(AMR)菌・感染症への理解を深めるとともに、北里大学での「農医連携」の取り組みへの関心を高めた。
 今後も、本大学の農医連携教育研究センターの社会への情報発信が期待される。
 
北里大学農医連携教育研究センターの詳細は下記より。
https://www.kitasato-u.ac.jp/jp/noui/


会場の様子。演者と参加者の間で、熱心な意見交換がなされた


島袋香子先生(北里大学 学長)


浅利靖先生(北里大学副学長 農医連携教育担当)


村田佳輝先生。獣医師の立場から本シンポジウムで発表

第27回日本獣医皮膚科学会学術大会・総会開催される

 2024年3月10日(日)、東京・国際ファッションセンタービル KFCホールにて、第27回日本獣医皮膚科学会学術大会・総会が開催された。当日会場参加者は266名、WEB参加を含めると410名を超える参加者が集まった。
 本年はCOVID-19によるオンライン開催期間を経て、2022年より3度目の対面開催となり、会場には大勢の国内外の獣医師、愛玩動物看護師、グルーマーなどの姿がみられ、臨床現場で小動物の皮膚に携わっている方々の熱意の高さがうかがえた。
 本大会のメインテーマは「皮膚における抗微生物治療を見直す」であり、日本国外の治療ガイドラインや抗菌薬の推奨度の紹介、近年問題視される薬剤耐性真菌感染症への課題と取り組みなど、皮膚の臨床にかかわるうえで避けては通れない多くの問題が臨床講演やシンポジウムで取り上げられ、会場は大勢の聴講者であふれた。
 その他にも一般演題発表には多くの聴講者が参加し、熱心に意見を交わす姿がみられた。ポスターセッション、ランチョンセミナー、企業展示等にも多くの参加者が集い、今後の本大会の盛り上がりがさらに高まる未来が感じられた。
 次回第28回日本獣医皮膚科学会学術大会・総会は本年と同じく2025年3月に開催予定。

加納 塁学会長の開会の挨拶

シンポジウムの様子