2025年10月5日(日)、朱鷺メッセ 新潟コンベンションセンター(新潟県新潟市)で、(一社)日本獣医皮膚科学会主催による、ひふゼミ2025が開催された。
テーマは「もっと知りたい、内分泌疾患」。前半は世界獣医皮膚科学会から日本の獣医師としてはじめてHugo Schindelka賞を受賞された岩崎利郎先生(ペットの皮膚科、元日本獣医皮膚科学会会長)による講演「犬と猫の内分泌疾患における皮膚症状の特徴 」Part1・2が行われた。続いて(株)キリカン洋行の協賛によるランチョンセミナー「耳スッキリ! 外耳炎を制す洗浄戦略とバイオフィルム」を山岸建太郎先生(本郷どうぶつ病院)が講演された。後半は、どうぶつの総合病院専門医療&救急センター内科主任を務める福島建次郎先生が「内科専門医による内分泌疾患~診断と治療のポイント~甲状腺疾患」「内科専門医による内分泌疾患~診断と治療のポイント~副腎疾患」を講演された。最後は皮膚科医と内科医の総合討論「実はみんなも悩んでいる~内分泌疾患~全員参加型ディスカッション」が実施され、参加者たちは、臨床診療現場で抱えている日頃の疑問や不安について岩崎先生、福島先生に質問していた。
内分泌疾患による皮膚症状、そして内科的な診断・治療について理解が深まるゼミとなった。
なお、次回2026年のひふゼミでは、国際会議「AiANZ with ひふゼミ」が10月9日(金)~11日(日)に奈良県コンベンションセンターで開催される。本会議にはアジア各国から多くの獣医師が集まる。獣医皮膚科学における本学会のさらなる牽引が期待される。
なお、今回のゼミの内容はオンラインにて配信予定。詳細は下記本学会サイトより確認が可能。
https://www.jsvd.jp
岩崎先生の講演の様子
ランチョンセミナーの様子
全員参加型ディスカッションの様子。大嶋有里先生(犬と猫の皮膚科)のファシリテートのもと、当日会場から寄せられた質問に福島先生と岩崎先生が丁寧に回答されていた
新潟大会オーガナイザーを務めた小嶋大亮先生(小島動物病院アニマルウェルネスセンター)。新潟でひふゼミを開催する際はぜひ“内分泌疾患”をテーマに開催したかったと今大会への思いを伝えた