2024年7月5日(土)と6日(日)、ホテルニューオータニ東京において第30回日本獣医がん学会が開催された。この様子は、学会終了から約1週間後~7月31日(水)までVETSCOPE(https://vetsope.vet/)でも配信された。
参加者は事前登録の段階で890名を超え、会場展示協力13社、広告協力8社、オンライン配信協力1社、ランチョンセミナー協力3社および学会が日曜日のランチョンを提供、外科ドライラボ協力2社による協賛協力があった。
開会にあたっては、「今回は初となる企画“外科ドライラボ”が実施されます。他にも各委員会が様々な新しい企画を準備しているので、これからも本学会に期待していただけると考えています」と石田卓夫会長がご挨拶された。今回の学会では、充実したプログラムのほか、5名の審査員による一般口演のアワードに加え、学会参加者によるオンライン投票によりポスター発表からもアワードが決定され、認定医Ⅰ種合格者4名、Ⅱ種合格者20名は授与式に出席した19名への認定証授与式と同時にアワード表彰、さらに研究助成の贈呈式が行われた。石田会長が述べた通り、今後の学会の活動にますます期待が高まる2日間となった。
<一般口演アワード 受賞演題>
【基礎研究部門奨励賞】
基礎研究「イヌ骨肉腫細胞株に対する抗HER2抗体療法の効果の検討」酒居幸生先生ら
【臨床部門奨励賞】
症例報告「積極的な外科切除により長期生存を認めた膵臓外分泌腺癌の犬の一例」 大脇 稜先生ら
<ポスター発表アワード 受賞演題>
「膵臓外分泌癌に随伴して被嚢性腹膜硬化症を認めた猫の1例」小林宏祐先生ら
<研究助成>
【臨床分野】
「Liquid Biopsyを基礎としたBRAF変異陽生尿路上皮癌の治療層別化戦略の創出」/申請者:田川道人先生
【基礎分野】
「NSAIDs高感受性であるイヌ尿路移行上皮癌の解析から着想を得た新規がん免疫療法の開発」/申請者:衛藤翔太郎先生