2023年8月18日(金)19日(土)、両国KFC Hall&Rooms(東京)で、第8回日本獣医救急集中治療学会2023AUMMERが開催された。今大会のテーマは「体感」。シンポジウムや講演、実習コースが展開された。
特別講演として「人医療 外傷救急最前線」(小島光暁先生、東京女子医科大学足立医療センター救急医療学科)、「消化器穿孔に対する外科戦略」(岩田泰介先生・日本小動物医療センター、手塚 光先生・名古屋夜間動物救急センター)開催され、また今大会でも症例検討甲子園の決勝を開催。「トラウマ」をテーマに口頭発表が行われるなど、獣医救急医療への理解を深めた。この他、夜間救急の運営に関するミーティングも行われ、運営・経営側も円滑な運営を模索した。
また今大会では、初の試みとして「CPRバトル」を実施した。「リンゴの樹ER」「所沢ピズモンズ」「TEAM VSEC」「エンジェル」「VECCS横浜」の5つのチームが対戦。予選を勝ち抜いたチーム「所沢ピグモンズ」とチーム「エンジェル」8月19日の決勝に臨んだ。
「RECOVER」のCPRガイドラインにそって、心肺蘇生(CPR)を実施。心肺蘇生のアルゴリズムに則り、チームで心拍再開に務める。より早く心拍動を再開させたチームが優勝という今大会、初の優勝はチーム「エンジェル」であった。チーム「エンジェル」はメンバー4名が全て愛玩動物看護師であり、かつ、埼玉県、香川県、北海道、東京のそれぞれの動物病院に勤める。この日のためにタッグを組んだ。
会場は熱気にあふれ、本学会ならではの、獣医救急医療のかかわる仲間が集い、お互いを高め合う2日間となった。
来年2024年3月9日(土)、10日(日)には、いよいよJaVECCS国際大会(会場:有明セントラルタワー)での開催が決定。
詳細は下記より。
https://www.event.javeccs.com/coming-soon-02
日本獣医救急集中治療学会(JaVECCS)のこれからの活躍が益々期待される。
第1回CPRバトルを見事勝ち抜き優勝した、
チーム「エンジェル」。今回のために愛玩動物看護師4名でタッグを組んだ
第1回CPRバトル決勝戦後、参加者、審査員、会場全員の様子。
獣医救急医療に携わる参加者同士、互いをたたえ合った
ランチョンセミナーの様子。動物用ワイヤレス超音波画像診断装置の使用感を確認
救急エコー実習の様子