2022年11月6日(日)、ロイトン札幌(北海道)にて、第28回北海道小動物獣医師会年次大会が開催された。
 今回は獣医師プログラムとして学術セミナーが2題行われ、「X線が読めるようになるための、たった一つのポイント」と題し、北海道大学の新坊弦也先生が登壇。また、「『肺が白い』で終わらずに、原因に近づくための診断プロセス」と題し、同じく北海道大学の中村健介先生が解説された。また、獣医師ランチョンセミナーでは、中島尚志先生(HJS)が「非専門医のための整形X線診断〜1時間で極める、1時間で人生を変える〜」と題し、X線検査をなぜするのかを解説された。
 動物看護職プログラムでは、ランチョンセミナーとして、宮下ひろ子先生の「変化にうまく対応する~これからの動物病院スタッフに求められること~」の講演のあと、「~国家試験を受けるならここまでは知っておいて欲しい基本の麻酔の授業~」(伊丹貴晴先生、酪農学園大学)、「愛玩動物看護師に動物病院内で求められること!」(宮庄 拓先生、酪農学園大学)の2題のセミナーが行われた。
 紅葉がきれいな小春日和のなか、今回ははじめてハイブリッド型で開催された。とくに獣医師プログラムは現地開催とライブ配信のみとなり、同じ時間をより共有できる構成となった(動物看護職プログラムは登録者のみアーカイブ配信予定)。会場には多くの企業も出展し、参加者からも久しぶりの展示会場に来られて嬉しいとの声もきかれた。同日、同じ札幌市内で愛玩動物看護師国家試験の予備試験も開催されており、獣医療界にとって熱い一日となった。

北小獣会場の様子