2019年2月13日(水)、京王プラザホテル(東京・新宿)で、公益社団法人 東京都獣医師会による平成30年度第2回賛助会員ミーティングに続いて、2018年11月8~15日にかけて催行された「ドイツ&オランダ動物保護施設視察ツアー報告会」が開催された。

 本ツアーは東京都獣医師会の監修のもと実施された視察ツアーで、日本獣医師会会長、東京都獣医師会副会長、都議会議員、開業獣医師、企業獣医師、ペット保険、ペット共棲型老人ホーム、ペット用品販売・卸、ペット葬祭・霊園、建築等、多岐にわたる業界から参加者が集い、ハノーファーティアハイム、オランダ最大の動物保護施設であるDOA(Dierenopvang Amsterdam)、ティアハイムベルリン、ファルケンゼーティアハイム等を訪問した。

 報告会では、「ドイツから学ぶ共生社会と東京都の今後の展開について」を栗林のり子氏(東京都議会議員)、「ドイツでのペット葬儀・埋葬事情」を齋野勝夫氏(城南ペット霊園)、「ドイツにおけるペット保険事情」を兵藤未來氏(アニコムホールディングス株式会社)、「動物保護施設における建築的アプローチ」を金巻とも子(かねまき・こくぼ空間工房)、「ZooZajac(ツォー・ツァヤック)」を坂口清志氏(ジャペル株式会社)、「国民の動物に対する意識」を山川伊津子先生(ヤマザキ動物看護大学)、「ドイツ・オランダ動物保護施設ツアー報告会」を戸上由香梨先生(ハノーファー獣医科大学)、「ドイツ全土に、なぜ1,400以上のティアハイムが存在するのか?」を藤井立哉先生(ペットフード・テクノリサーチ)とそれぞれの視点から発表され、約2時間以上に及ぶ熱意ある報告に会場は熱心に耳を傾けた。

 「たくさんのティアハイムをみてもらうことが、今回のツアーの目標でした。」という本ツアーの中心となり尽力された平井潤子先生(東京都獣医師会事務局長、ANICE代表)。
これからも日本オリジナルの人と動物の共生社会のあり方や、動物業界のこれからについて一緒に考えていきたいと語る。次の視察ツアーが待たれる。

会場の様子

本視察ツアーの監修を務めた
東京都獣医師会、会長村中志朗先生

東京都獣医師会副会長の小林元郎先生は
本ツアーに同行

東京都獣医師会事務局長であり本視察ツアーの
中心メンバーである平井潤子先生