2018年9月5日(水)、東京・日本橋において、Team HOPE(チームホープ)主催「ペットの健康寿命を考える」プレスセミナーが開催された。
 開会に際しTeam HOPE 代表である太田亟慈先生(犬山動物総合医療センター)により本セミナーの趣旨が説明された。ペットの予防医療と健康寿命延伸を目指す獣医師団体Team HOPEは、昨年設定された「ペットの健康診断の日」10月13日(じゅういさん)に合わせ、10月にペットの健康診断キャンペーンを展開する。本セミナーは獣医療界のみならず、一般向けのメディア、団体にも広く告知するため開催された。
 講演として、Team HOPE学術アドバイザー・石田卓夫先生(赤坂動物病院)より「伴侶動物の健康診断」と題し、動物の健康診断の必要性と目標、具体的な項目やその目的が解説された。続いてTeam HOPE 副代表の上條圭司先生(ゼファー動物病院)、同じく副代表の川瀬英嗣先生(王禅寺ペットクリニック)と、青木 愛さん(元シンクロナイズドスイミング日本代表)によるトークセッションが行われた。青木さんは自身の愛犬たちの治療や生活、飼い主としての感じ方や考えを語られ、上條先生と川瀬先生からは獣医師としての説明とアドバイスが加えられた。
 また実際に高齢のモデル犬が登場し、飼い主自身が家庭でも行うことができる全身のボディチェック方法について、上條先生が解説しながら実演され、その際のチェック項目をまとめたTeamHOPEウェルネスチェックシート(http://teamhope-f.jp/wellnesscheck.html)について紹介された。
 質疑応答では、メディアから挙がった飼育方法の変化やペットフードに関する質問に対して、室内飼育や信頼ある総合栄養食の重要性について説明された。
 キャンペーンとしては、10月13日(土)、東京・ヤマザキ動物専門学校における「TeamHOPE関東地区ペットの健康診断の日」イベントや、そのほか各地でイベント・講演等が開催される。
 詳細および問い合わせは、TeamHOPE広報事務局 http://teamhope-f.jp/1013.htmlまで。

(左)高齢のモデル犬のボディチェック方法を指導する上條先生

(右)青木さん(中央)とTeam HOPEの先生方(左から上條先生、川瀬先生、太田先生、石田先生)