2016年3月21日(月・祝)、東京・品川フロントビルにおいて、第24回日本小動物歯科研究会 症例検討会・総会が開催された。本年度は午前中10題、午後9題の計19講演が行われた。どの講演も緊張感があり、充実した時間であると感じられた。

 ランチョンセミナーでは「難抜歯に対するそれぞれの見解」と題し、当研究会会長の藤田桂一先生(フジタ動物病院)をはじめ、網本昭輝先生(アミカペットクリニック)、大場茂夫先生(日本大学動物病院)、本田 洋先生(本田動物病院)など当研究会理事の先生方が順番に発表された。ランチョンセミナーという短い時間で各先生方の難抜歯に対する個人的な見解が多方面にわたりくり広げられた。その後、当研究会より「無麻酔下での歯科治療等に関するアンケート集計結果について」の報告があり、その数字と具体的な返答から現状や問題点を知るうえで非常に貴重なデータであると思われた。

 歯科研究会は現在、会員数が700名を超えるとのこと。多くの先生方の歯科への意識が日々高まっていること、あわせて歯科治療に関する情報発信の重要性が感じられた。 当日はちょうど東京で桜の開花宣言が出され、本会の開催に花を添えた。


会場の様子