2026年3月4日(水)、東京都港区・JARVISどうぶつ医療センターTokyoにてヒトと伴侶動物の比較医学研究会第5回セミナーが開催された。
 今回は約2年ぶりの開催となり、「伴侶動物とヒトの未病ケアを支える次世代の再生医療」のテーマのもと、基調講演や特別講演などが行われた。午前の基調講演では、本会会長である水野拓也先生(山口大学/どうぶつトランスレーショナルリサーチセンター)の「犬の自然発症がんに対する免疫チェックポイント分子阻害療法の開発と臨床応用-比較腫瘍学的アプローチによるトランスレーショナルリサーチの展開-」、本会前会長の落合孝広先生(東京医科大学)の「細胞外小胞とアンチエイジング-細胞間コミュニケーションが拓く次世代医療-」の2講演が行われた。
 午後の特別講演では、計8題が行われ、(株)メディカル・アーク代表取締役の伊藤 博先生の「ヒトと伴侶動物医療を統合する共通プラットフォーム構想」をはじめ、医学界および獣医療界の専門家が集結し、再生医療をテーマに講演が行われた。獣医療界からは鳩谷晋吾先生(大阪公立大学)の「伴侶動物におけるES細胞およびiPS細胞研究」、森 崇先生(岐阜大学)の「microRNAによるがんスクリーニングは次の予防医学となり得るか」等の講演が行われた。
 会場として2025年10月に開院したJARVISどうぶつ医療センターTokyoの5階セミナールームが使用され、会場外のロビーには手術支援ロボットのプロトタイプモデルが展示、セミナー終了後には病院見学も行われた。
 本会会長である水野先生は「本会は人および伴侶動物の医学を比較・検証することで新たな診断および治療法を確立し、科学の発展に寄与することを目的に活動している。とくに研究のみならず社会実装を軸足に置いているので、多くの協賛企業にとっても有益な会を目指したい。また今年から年一回の開催を継続していきたい。」と述べた。来年は2027年11月に東京農工大学140周年記念会館(エリプス)にて開催予定。


会場の様子