2024年11月24日(日)日本獣医生命科学大学E棟(東京都・武蔵野市)で、(一社)日本動物看護職協会(JVNA、会長 横田淳子氏)主催による、第14回動物看護大会が開催された。

 2019年6月に愛玩動物看護師法が施行され、2023年には国家資格を有した愛玩動物看護師が誕生し、現在の愛玩動物看護師の登録者数は2万1,734名(2024年10月1日現在)を数える。今後は国家資格取得後に、資格を活かして動物の医療や動物との共生社会に貢献していくとの考えのもと、今大会は「目指せ! 動物看護エキスパート!」をテーマに展開。シンポジウムは「訪問動物看護を考える」、実習は「静脈留置編」を実施。専門性の高い愛玩動物看護師に着目し腫瘍科での経験者の講演も実施された。また、動物との共生社会への貢献の観点から、災害時の地域福祉に関するセミナーも実施された。口頭発表では9演題が発表され、「重積発作を呈した犬に対する動物看護介入の一例」(谷口有果氏、ALL 動物病院行徳)がヒルズアワードを、「犬の年齢と歯周病の進行に関する調査報告」(中島佳代子氏、とがさき動物病院)がJVNA優秀賞を受賞した。

 本協会は、来年度より愛玩動物看護師の職能団体となり名称も新たに「日本愛玩動物看護師会」となる。
 日本における愛玩動物看護師の活躍を牽引する団体として、益々の発展が期待される。

本大会のアーカイブWEB配信は2024年12月1日(日)~2025年1月21日(火)まで視聴可能。詳細は下記URLを参照。
https://www.jvna.or.jp/


開会式の様子


本協会会長 横田淳子氏。「国家資格を有することは、すなわち社会責任が発生するということ」と語った。今後見込まれる重責の支えともなる「日本愛玩動物看護師会」への所属を参加者に呼びかけた



会場には、長きにわたり愛玩動物看護師を支え続けている片山さつき参議院議員、愛玩動物看護師制度の主務省の1つである環境省の中田 宏環境副大臣がお祝いにかけつけた


愛玩動物看護師実習セミナー「静脈留置編」の様子


口頭発表の様子


口頭発表を審査した近江俊徳先生(日本獣医生命科学大学)。いずれの発表も明日の愛玩動物看護を担う素晴らしい発表であったと総評した


口頭発表者全員との記念撮影