10月16日(日)、愛知県のウインクあいちにてひふゼミ2022が開催された。今大会では「肢端 ・ 肉球の皮膚疾患を攻略せよ!」というテーマのもと、臨床現場で獣医師の先生方が遭遇した症例を含めた開設により知識を共有した。講演は「手足を舐めるのが止まらない!~皮膚病?くせ?ストレス?の見分け方~」と題し、大嶋有里先生(犬と猫の皮膚科)が「皮膚科からのアプローチ」として、藤井仁美先生(Ve.C. 動物病院グループ)が「行動科からのアプローチ」としてご登壇した。ランチョンセミナーでは西藤公司先生(東京農工大学、アジア獣医皮膚科専門医)の「肉球の皮膚疾患」(録画配信)、一般講演では栃尾 巧先生(藤田医科大学)の「プレバイオティクスErythritol(ERT)によるブドウ球菌属の増殖抑制効果」、岩崎 望先生(ペテモどうぶつ医療センター幕張新都心)の「落葉状天疱瘡の治療にオクラシチニブを使用したミニチュアダックスフンドの一例」、近藤 仁先生(こんどう動物病院)の「猫の進行性組織球症の1例」と続いた。そして、今井昭宏先生(JASMINE どうぶつ総合医療センター皮膚科 ・ 耳科)の「趾間がパンパンに腫れています~肢端せつ腫症の診断と治療~」、全員参加型ディスカッション「実はみんなも悩んでる~肢端・肉球の皮膚疾患、こんな時どうしてる?これで本当に良いの?~」と続き、幕を閉じた。
 各講演では、すでに証明されている事実だけでなく、各先生の経験則を交えながら、小動物の皮膚に関する情報を幅広く交換した。質疑応答では登壇者が質問者へ意見をきく場面もあり、参加している全員で獣医療のなかの皮膚という分野への理解や対応方法をふかめようとする確かな意志を感じた。
来場者は50名以上、企業展示も5社入り、オフラインでのセミナー開催・参加がこれからよりすすんでいく印象をうけた。
 なお、来年のひふゼミは大阪での開催を予定している。

講演中の様子