2026年6月19日(金)~21日(日)の3日間、2026年度 第112回日本獣医麻酔外科学会学術集会がソニックシティ(埼玉県・さいたま市)で開催された。
 外科や麻酔では、ときに大胆な判断と実行が求められる。その一歩を確かな成果につなげるためには、術前評価、外科的手技、麻酔管理、疼痛管理、術後ケアに至るまで、緻密で丁寧な積み重ねが欠かせない。大胆さと丁寧さは相反するものではなく、両者を高い次元で両立させ、安全で質の高い獣医療につなげたいという、今大会は大会長の浅野和之先生(日本大学)の思いのもと、「大胆に、そして丁寧に―より繊細な外科・麻酔パラダイムのために―」をテーマに展開された。
 整形外科部会、軟部組織外科部会、麻酔疼痛部会により、シンポジウムや教育講演、ハートウォーミング企画など、多彩なプログラムが実施され、参加者たちは思い思いの会場に足を運んだ。
 また、基調講演では、国立がん研究センター東病院・頭頸部外科医長の富岡利文先生が「頭頸部外科の実践と切除後の高難度再建術をいかに繊細かつ丁寧に遂行するか」と題して講演した。招聘講演では、同センター中央病院 インターベンショナルラジオロジー(IVR)センター長の菅原俊祐先生が「外科だけに頼らないIVR治療に」について講演し、デバイスやカテーテルを用いた低侵襲治療の適応の見極めや導入について、会場の理解を深めた。
 第30回日本獣医内視鏡外科学会も同時開催され、エネルギーデバイスに関する共同プログラムが実施された。
 今大会の参加者は1,200名を超え、展示出展企業も例年になく多く、展示会場は2会場にわたって設けられた。
 なお、本学術集会の一部プログラムは、オンデマンド配信でも視聴可能。次回は大阪で開催予定である。

第112回 日本獣医麻酔外科学会 学術集会大会長の浅野和之先生

学術集会アワード授賞の先生方

展示会場は申し込み企業多数のため、例年のA会場のほかB会場も設置された。写真はB会場の様子