2026年7月4日(土)、5日(日)の2日間、第34回日本獣医がん学会がホテルニューオータニ(東京都千代田区)で開催された。
初日は、総合教育講演(腫瘍の臨床診断と治療、全8科目/獣医腫瘍科認定医Ⅱ種講習会を兼ねる)をはじめ、画像診断シンポジウム、ESVONC(欧州獣医腫瘍学会)ダイジェスト、電気化学療法シンポジウム、Round U35、外科ドライラボ、一般口演などが行われた。2日目は、CE(卒後教育)モーニングセミナー「骨の腫瘍-Overview-」「犬の甲状腺・上皮小体腫瘍」のほか、「獣医がん研究の最先端」、教育講演(病理・放射線)、顕微鏡実習、研究助成発表などが実施された。
今大会では、メインシンポジウム①「がん薬物療法 リンパ腫~CHOPで躓いた時にどうするか~」、メインシンポジウム②「外科療法 犬の肛門嚢アポクリン腺癌における腰下リンパ節転移に対するアプローチ」の2テーマが展開された。①では、犬の多中心型リンパ腫における導入プロトコルの変遷、レスキュー療法、各施設での対応について発表と総合討論が行われた。②では、腰下リンパ節群の画像診断、外科的治療、放射線治療をテーマに発表と討論が行われ、治療選択のあり方について意見が交わされた。
また今大会から、新たに設置された「腫瘍科認定愛玩動物看護師制度」に伴う認定教育プログラムがスタートし、230名以上が受講した。さらに「オンライン100本セミナー」と題し、会員専用ページでの動画コンテンツの配信など、新たな取り組みも紹介された。企業協賛による特別講演も行われ、参加者は小動物腫瘍に関する最新知見への理解を深めた。
なお、今大会プログラムは一部を除きオンライン配信される。第35回日本獣医がん学会は、2027年1月30日(土)、31日(日)にホテルニューオータニ大阪(大阪府)で開催予定。

メインシンポジウム「外科療法 犬の肛門嚢アポクリン腺癌における腰下リンパ節転移に対するアプローチ」の様子

表彰式の様子。写真は本学会前身である研究会から学会の歴代会長5名に対して、これまでの功績を称え「名誉会長」を授与した様子