2020年2月8日(土)、9日(日)の2日間にわたり、奈良・王寺町やわらぎ会館において、日本動物看護学会第28回大会/第12回関西地区例会が開催された。これまで大学および専門学校による開催であったが、初の学会主催、そして初の関西地域での開催という特色のある大会となった。

 「自分たちで創る! 動物看護の一歩を始めよう」をテーマに、一般市民向け講演、国家資格進捗状況報告、企業展示、口頭発表、サーキットセミナー、ランチョンセミナーなど、多岐にわたる様々な講演が行われた。

 初日の公開講座では、聖徳太子の愛犬で、王寺町にゆかりのある‘雪丸’に関する歴史について、日本動物看護学会理事長の桜井富士朗先生が講演された。また、ペットの防災について、大下動物病院の大下 勲先生がVMATの活動に触れながら解説された。

 なお、犬の雪丸は人の言葉を理解し、お経を読み、遺言をのこしたとの伝承がある。王寺駅や道路には雪丸の絵や雪丸の足跡のマークなどがあり、会場となった王寺町は動物に馴染みのある地域であることを感じた。

 また、初日にはキャットリボン活動に関して、2日目にはスキンケアに関するランチョンセミナーが行われた。

 懇親会では理事の先生方が狩猟にて得られた猪鍋が振る舞われ、参加者は舌鼓を打った。次回は2020年10月に東京で開催予定。

 

会場の様子

 

雪丸