2019年9月11日(水)、恵比寿・ザ・ガーデンルーム(東京・渋谷区)で、(一社)Team HOPE主催により「シニアペットの健康を考える」プレスセミナーが開催された。
 全国の獣医師・動物病院がチームとなりペットの予防医療と健康管理の普及・啓発活動を推進し、ペットにやさしい社会の実現を目指し発足した獣医師団体は、現在、賛同する動物病院が約1,600にものぼる。昨今のペットの高齢化に鑑み、本プレスセミナーでは、シニアペットをテーマに展開された。 
 尾形庭子先生(パデュー大学獣医行動診療科)講演の「シニアペットの健康を考える~わかってあげようペットの心の健康~」では、シニアペットの生理学的変化やアメリカでの健康管理に対する取り組み、認知機能不全症候群や、定期健診の意義について解説された。また、後半には、長坂佳世先生(D&C Physical Therapy院長)と上條圭司先生(Team HOPE副代表、ゼファー動物病院院長)により、ペットが高齢になっても元気で暮らせるように、動物のリハビリテーションの考え方に基づき考案された「Team HOPEふれあいエクササイズ」についての解説とデモンストレーションが会場の飼い主とペットを交えて行われた。
 全国のTeam HOPE賛同病院では2019年10月からの1ヵ月間、健康診断キャンペーンを実施する。「ペットの限られた一生のなかで『健康な時間』を少しでも延ばせるようペットの健康管理と予防医療を通してペットにやさしい社会づくりに貢献したい」とTeam HOPE代表の太田亟慈先生(犬山動物総合医療センター)は熱く語る。今後の活動へも一層の期待が寄せられる。

Team HOPE代表の太田亟慈先生


尾形庭子先生


「Team HOPEふれあいエクササイズ」のデモンストレーションの様子