2019年6月14(金)~16(日)、大宮ソニックシティ(埼玉県)にて、2019年春季合同学会(合同学会長 米澤覚)が開催された。
 日本獣医麻酔外科学会(大会長 宗像俊太郎)、日本獣医循環器学会(大会長 堅木道夫)、日本獣医画像診断学会(大会長 狩野幹也)、日本獣医内視鏡外科研究会(大会長 中市統三)の4団体が集まり展開。加えて、日本獣医顎顔面口腔外科研究会による総会も行われた。3日間の開催日のうち、2日目は荒天、3日目は初夏らしい晴天と天候は不順だったものの、1,300名超(事前登録含む)の多くの来場者が集った。
 各学会の合同企画として麻酔外科・循環器・画像診断学会による「臨床現場即時検査(Point of Care Testing)について~外傷来院時の腹部胸部のエコー評価」(座長:藤田道郎先生〈日本獣医生命科学大学〉、井坂光宏〈酪農学園大学〉)をはじめ、麻酔外科・循環器学会による心疾患動物の全身麻酔」(西村亮平先生、東京大学)などが開催。「臨床現場即時検査(Point of Care Testing)について~」では、人医学領域から救急医療でご活躍される世良誠先生(福井県立病院救命救急センター)が講演され、最先端の人医療と獣医療のコラボレーションが実現した。
 麻酔外科学会では、特別講演としてウィスコンシン大学よりロバート・J・ハーディ先生(座長:浅野和之先生〈日本大学〉、米澤 覚先生〈アトム動物病院 動物呼吸器センター〉に軟部外科と、リンカーン大学よりダニエル・S・マイルス先生(座長:西村亮平先生〈東京大学〉、宮部貴子〈京都大学〉)には麻酔疼痛管理についてお話しいただいた。
 また、教育講演や、若手獣医師による若手獣医師のためのBasicセミナーなども充実したラインナップで開催され、大会中は学生や若い獣医の先生の姿も多くみられた。
 令和という新しい時代に入り初めて開催された同学会は、参加者にとって記憶に残る有意義なものとなった。

講演の様子

懇親会会場にて大会の挨拶をする米澤覚合同学会長と、各大会長