2019年3月10日(日)、国際ファッションセンター(東京都・墨田区)において、日本獣医皮膚科学会 第22回学術大会・総会が開催された。
 今回のテーマは「皮膚免疫」。海外招聘講演としてはDouglas DeBoer先生(University of Wisconsin)「皮膚疾患に対する免疫療法の実際」が、科学講演では久保亮治先生(慶応義塾大学)「表皮の3次元構造から理解する皮膚の機能と疾患病態」、小林哲郎先生(NIH)「アトピー性皮膚炎とマイクロバイオーム」が行われた。
 またシンポジウムは「皮膚免疫に着目した治療のアップデート」と題し、福山朋季先生(麻布大学)「オクラシチニブの新しい作用メカニズム」、伊從慶太先生(Vet Derm Tokyo)「オクラシチニブの使い方」、大隅尊史先生(東京農工大学)「ステロイドの使い方」、大嶋有里先生(犬と猫の皮膚科)「シクロスポリン・インタードッグの使い方」の講演が行われた。
 一般演題が9題、ポスターセッションは23題が発表されたほか、大隅先生と村山信雄先生(犬と猫の皮膚科)の「PRO/CON Debate 減感作療法行う、行わない?」、横井愼一先生(泉南動物病院)、伊從先生がモデレーターとなった「みんなで症例検討会」、また大隅先生、江角真梨子先生(Vet Derm Tokyo)、関口麻衣子先生(アイデックスラボラトリーズ(株))、村山先生がそれぞれ小会場で行う「円卓会議」など、討論を含むプログラムも多く盛り込まれ、聴講者も積極的に参加していた。
 次回は2020年3月8日(日)、大宮ソニックシティに会場を戻して開催の予定。

会場の様子