2018年1月24日(水)、大阪府箕面市・北摂ベッツセンターにおいて、RECOVER CPR実習 Training & Certificationの初日が開催された。

 Veterinary Emergency and Critical Care Society(獣医救命救急医療学会)とAmerican College of Veterinary Emergency and Critical Care(アメリカ獣医救命救急医療専門学会)の共同プロジェクトであるRECOVER(獣医蘇生再評価運動)は、心肺停止にいたった犬や猫の救命率を改善させることを目的にCPRガイドラインを作成し、これまで世界中で普及活動を行ってきた。そして、今回CPRガイドライン発案者の1人であるDaniel Fletcher先生(コーネル大学)の来日にあわせ、東京と大阪の2会場でセミナーを実施することとなり、直接指導を受けられる貴重な機会を得られることとなった。

 1次救命処置からはじまり、音楽を使用しての胸部圧迫のコツや、続いて2次救命処置、モニタリング、そしてチームを組み、シュミレーターを使用してのCPR 実践演習などが行われた。多くの参加者が熱心にリズムに乗りながら胸部を圧迫する姿が印象的であった。

 計6モジュールとなるWeb講習との二段階受講によりCPR の方法を勉強し、実技修了後、合格者はAmerican College of Veterinary Emergency and Critical Care 認定の修了証を得る。

 なお、今回は世界に先駆けて日本ではじめてトレーナーの養成も同時に行われ、多くの日本人トレーナーが誕生することとなった。大阪会場3日間(1月24~26日)、東京会場3日間(1月29~31日)の計6日間実施。今後も獣医救急医療の分野から目が離せない。

大阪会場の様子1

大阪会場の様子2

東京会場の様子1

東京会場の様子2