2016年2月22日(月)、国際動物専門学校と大宮国際動物専門学校の「飼育学科卒業研究発表会」が四谷区民ホールで、「トレーナー学科成果発表会」が同校大宮校で、それぞれ開催された。いずれも3月卒業予定の学生が数名のグループをつくり、テーマを決めて発表した。
 「飼育学科卒業研究発表会」では、14のグループに分かれ、繁殖、エキゾチックアニマルの疾病、牛の削蹄、環境衛生、小学校への出前授業などについて、写真や動画を使って、1年生、保護者を前に成果発表を行った。去年までは学術発表であったが、本年からは着ぐるみを着ての説明、簡単なクイズを出すなどのパフォーマンスの要素を取り入れ、どうすればわかりやすく聞き手に伝えることができるかを主眼に置いた。各グループの最後には、発表のために招かれたゲストの先生方が、疑問点、よかった点などをコメントした。全体の総評として、「それぞれが工夫をこらした発表であった。社会人になっても先に切り拓く力、行動力をもち、学ぶ努力を今後も追求してほしい」と実社会のスタート地点に立つ学生たちを労った。
 「トレーナー学科成果発表会」は、両校5グループずつの代表、講師陣が集まり行われた。各グループはアジリティ、生活介助、日常の行動ルールなど、テーマを決めてトレーニングしてきた犬たちとともに成果を披露、さらに5チームのディスクドッグの発表も行われた。実演には物語や小道具などを用いた演出が盛り込まれ、軽妙な音楽やナレーション、映像などによって観客を楽しませる工夫が凝らされていた。学生たちは犬たちが指示通りに動けない場合にも対応しつつ溌剌と発表し、周囲からは常に拍手や声援がおくられた。全体の演技終了後には、講師陣から動物に対する接し方など具体的なアドバイスがなされていた。

トレーナー学科成果発表会の様子