2015年11月29日(日)、日本獣医生命科学大学において、第56回日本伝統獣医学会大会が開催された。本年度は「代替医療を科学する」をテーマに、招待講演、一般演題、教育講演、イブニングセミナーが行われた。
午前中は、招待講演として井齋偉矢先生(静仁会静内病院院長、サイエンス漢方処方研究会理事長)より科学の視点からの漢方薬の処方について解説された。
午後の教育講演では、井上正康先生(健康科学研究所、大阪市立大学医学部名誉教授)より「エネルギー代謝と生命のスーパーシステムー生物進化から生老病死を考えるー」と題し、疾患や老化の原因といわれている活性酸素とNOによる体内管理についての解説が行われた。
イブニングセミナーでは、「L-カルニチンについて」と題し、先の井上正康先生と王堂 哲先生(和洋女子大学家政学群客員教授)が講演された。
各講演ともに、座長が獣医師の先生ではあったが、講演者はすべて医学の専門家であり、医学と獣医学のさらなる連携を重視する当学会の姿勢が垣間見えた。展示会場も賑わいをみせ、肌寒い陽気ではあったが、参加者の熱気が感じられた。
会場の様子