2015年2月24日(火)、第一ホテル東京にて、Team HOPEイベント2015「Team HOPEが推進するペットの予防医療」が開催された。今回のイベントでは、はじめにTeam HOPE代表の太田亟慈先生(犬山動物総合医療センター)を含むTeam HOPE運営委員の方々のご挨拶が行われた。そのなかで太田代表は、現在400件近くの賛同会員がいるが、まずは全国で1,000件の賛同病院を目指し、ムーブメントをおこしたいと述べられた。

 第1部として、Team HOPE 関東地区委員長である川瀬英嗣先生(王禅寺ペットクリニック)からTeam HOPEについての説明が行われた。そこではウェルネスチェックのほか、今年6月公表予定の健康診断に関して紹介された。

 そして、特別講演として一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム会長であり、この度Team HOPE学術アドバイザーに就任された石田卓夫先生による「一次診療病院の大切な仕事 ゆりかご前からお別れの後まで~伴侶動物の一生を幸せなものに~」の講演が行われた。そのなかで石田先生は、動物たちの美しく長い一生を目指し、動物を飼う前からのマッチング、ペットロスケアの重要性をあげ、動物病院に慣れない動物たちは寿命が短くなり、不幸な動物が増えることは獣医師として立ち向かうべき問題だと説いた。そして、獣医界全体がTeamとして連携し、社会を変える意識が必要であると解説された。

 当日は、全国から獣医師の先生が集まり、19:00からのスタートではあったが、約100名の参加者は熱心に耳を傾けていた。

Team HOPE学術アドバイザーの石田卓夫先生(右)と
Team HOPE代表の太田亟慈先生(左)