2015年2月18日にAP西新宿で平成26年度文部科学省委託「獣医療体制分野における中核的専門人材養成プログラム開発事業(コンソーシアム)」の成果報告会が開催された。本事業は、関係機関・団体が中心となって進めてきた「動物看護師養成高位平準化コアカリキュラム」を利活用し、獣医療に対応できる動物看護師の養成に役立つモデルコアカリキュラムを開発し検証することを目的とするものである。本年度は動物病院等での利用促進、社会人や女性の学び直し、地域性についても考察された。
報告会では、まず来賓である白鳥綱重氏(文部科学省)および菅野康祐氏(環境省)が事業の意義と期待を述べ、その後、本事業の実行委員長である下薗恵子氏(学校法人シモゾノ学園)が事業の概要、事業成果の概略および今後の取り組みを紹介した。
そして、ワーキンググループごと(①コンソーシアム学習ユニット:コマシラバス作成、コマシラバス評価検証、②職域プロジェクト[ペット産業]:関連職域調査研究、マネージャー養成科目開発検証、③職域プロジェクト[動物看護]:臨床系科目開発実証、コミュニケーション系科目開発実証)に、各委員6名が成果発表を行った。最後に外部評価者を代表して政岡俊夫先生(麻布大学)が評価結果を発表し、均一の知識をもつ動物看護師育成を目指し、さらなる発展を期待すると述べた。
報告会には、専門学校、大学、動物病院、企業の関係者が出席し、動物看護師の公的資格化および動物看護教育のレベルアップのために相互協力していくことを再確認した。
会場の様子