東京・両国のKFC Hall & Roomsにおいて第12回アジア獣医眼科学会年次大会(The 12th AiSVO annual conference)が、開催国である日本をはじめ、海外からもあわせて200名以上が参加し、14社の協賛で2024年11月16日(土)、17日(日)の2日間にわたって盛大に開催された。
 Keynote lectureでは、Dr. Ron Ofriが「The amazing retina」「It’s not just Flash ERG! VEPs, MFERG, PERG and specialized protocols」「Acute blindness in our patients」の3タイトル、Dr. Kazuya Oikawaが「Pathophysiology and advanced imaging in feline glaucoma」「Feline Glaucoma: Etiology and medical therapy」の2タイトルを講演された。そのほか、一般講演16題、症例報告(研究報告)、ランチョンセミナー、ポスター発表39題などの充実したプログラムに加え、シンポジウムではAiCVOおよびAiSVOの歴史と今後の展望も紹介され、会場は常に講演者やパネリスト、参加者の熱気に包まれていた。
 また1日目の夜のGALA DINNERでは、conference参加者も加わってのけん玉のパフォーマンスを楽しみ、参加者投票型ゲームにおいては実行委員の先生方による相撲パフォーマンスが披露され、大いに盛り上がった。
 なお、本大会のベストポスタープレゼンテーションアワードはDr. Kazuki Tajimaらによる「Development Of Artificial Canine Corneal Endothelial Grafts For Endothelial Karatoplasty」、ベストオーラルプレゼンテーションアワードはDr. Hiroyuki Komatsuによる「Evaluation of Optic Nerve Head Morphology In Normal And Glaucomatous Eyes Of Cats Using Optical Coherence Tomography」が受賞した。
 次回のconferenceはタイ・バンコクにて2025年6月に開催されることが案内され、盛会のうちに本大会は幕を閉じた。

講演の様子

齋藤陽彦先生(中央)とアワードを受賞した田島一樹先生(左)・小松紘之先生(右)

次回大会案内を背景に今大会での謝意を伝える実行委員の先生方
左から、滝山直昭先生、加藤久美子先生、齋藤陽彦先生、前原誠也先生、伊藤良樹先生、岩下紘子先生