JSFM(Japanese Society of Feline Medicine、ねこ医学会)主催「猫の集会」が、2024年11月10日(日)、浜松町コンベンションホール(東京都港区)にて開催された。
獣医師向けプログラム・愛玩動物看護師向けプログラム・市民向けプログラムが、3つのホールでそれぞれ行われた。
獣医師向けプログラムでは「つまる猫」というテーマで、「血管編」(新居康行先生・JASMINE どうぶつ総合医療センター)、「鼻、肺/粘液栓編①②」(末松正弘先生・AMC末松どうぶつ病院、藤原亜紀先生・日本獣医生命科学大学)、「消化管編:食道から大腸まで」(藤原玲奈先生・岩手大学)、「皮膚編」(江角真梨子先生・VET CRAFT)、「胆管編」(瀬戸口明日香・JASMINE どうぶつ総合医療センター)、「尿管編」(岩井聡美先生・北里大学)、全7題の講演のほか、ランチョンセミナー(提供:ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスジャパン株式会社)で福島建次郎先生(どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター)が「SGLT2阻害薬はゲームチェンジャーとなりうるのか」と題し、猫の糖尿病の治療薬について解説された。本セミナーではゲストとしてカナダの猫専門医Susan Little先生(Bytown Cat Hospital、Merivale Cat Hospital)が紹介され、最後まで聴講されていた。
愛玩動物看護師向けプログラムでは、「猫のがん」をテーマとし、猫のがんについての基礎知識、院内での管理方法、治療中の猫や飼い主に対する心身のケアについて4題の講演とパネルディスカッションが、またCATvocateアドバンス・マスター限定プログラムも行われた。
市民向けプログラムでは、服部幸先生(JSFM副会長・東京猫医療センター)、入交眞巳(東京農工大学)、井上舞先生(ロイヤルカナン ジャポン)浅見優樹先生(AniCure動物病院)、入交眞巳先生(東京農工大学)、石田卓夫先生(JSFM会長・赤坂動物病院)、岩井聡美先生(北里大学)、小林哲也先生(日本小動物がんセンター)、佐藤愛実先生(岡山理科大学獣医学教育病院)らが、「こんなときどうする?」というテーマで、猫との日常における問題対策について講演された。また同じ会場内には猫グッズを扱うショップが出店し、市民参加者たちを楽しませていた。
ポスターセッションコーナーではディスカッションタイムが設けられ、アワード表彰が行われた。
獣医療関係者・一般参加者合わせて合計645名の来場となった。

セミナーの様子