2024年8月5日(月)大宮国際動物専門学校(埼玉県)で、全国専修学校動物系教育協会主催による「グルーマー(トリマー)教師向け研修会」が開催された。
 講師には川口涼太先生(トリミングサロンワンきゅう オーナー)を迎え、「ドッグサロンで人気の『テディーベアカット』の顔の作り方」の講義を行った。前半は顔ウィッグを使用し、後半は生体(トイプードル)を用いて実演を行った。
 本研修会は対面とオンラインのハイブリットで行われた。本研修には会場とオンラインの参加者からの質疑応答の他、事前に多くの質問が協会に寄せられた。内容は、立体的なマズルのつくり方や目の周囲のカット、トップスやリップラインのつくり方や耳の角のとり方など技術的な質問から、サロンでは1時間で何頭くらいの犬のグルーミングを行っているか、料金体系など多岐にわたり、それらに川口先生が一つひとつ丁寧に、ときに実演を交えて質問者が納得するまでしっかりと回答されていった。午後1時~4時まで実施された本研修会で参加者たちが会得した技術や知識が、今後の学生への指導へと活かされていく。
本協会では「トリマー」「トリミング」ではなくあえてグローバルな社会で通用するように「グルーマー」「グルーミング」の名称を用いていくと、本協会会長の山﨑 薫先生。今後は訪問看護や在宅ケアへと活躍の場が広がっていくと考え、本協会はグルーマーの公的資格化を目指していく。
 次回本研修会は、2025年3月にヤマザキ動物専門学校(東京・渋谷区)での開催となる。
 本協会の詳細は下記より。
 https://www.javsae.jp/


テディーベアカットの実演中の様子。会場とオンラインの参加者および事前に寄せられた質問に、川口先生が実演を交え、質問者が納得するまでしっかり説明


本協会業務執行理事の下薗惠子先生。今回の研修で学び得た技術や知識を、明日からの授業に役立ててもらいたいと開会挨拶


本協会会長を務める 山﨑 薫先生。本協会では世界で多く用いられている「グルーマー」「グルーミング」の名称を用いると紹介