2023年7月8日(土)、9日(日)、ホテルニューオータニ大阪にて、WJVF第14回大会が開催された。新型コロナウイルス蔓延防止の規制の影響で3年ぶりの対面の開催となった。今回のテーマは「Re WJVF 今こそ Back to BASIC」で、臨床現場で必ず押さえておきたい基礎からの学び直しに重きが置かれた。本大会は参加者に会場に来て生で講演を聴いてほしいという主催者の思いがあり、開催後のオンライン配信の実施はなかった。また、抄録・要旨集は今の時代を反映して、ウェブでの閲覧に変わった。
 WJVF会長の竹村直行先生は、開会の挨拶のなかで、新型コロナウイルス蔓延の前後でも変わらず、我々獣医師がやるべきことは動物、飼い主のために最善を尽くすことであり、本大会でたくさんのことを学んでほしいと述べた。
 講演は主要テーマの「初心に帰るシリーズ」のほか、「倒れる高齢犬を診る」、「ステロイドなど免疫抑制剤を使う疾患シリーズ」、「身体診察を見直す」、「軟部外科シリーズ」、「猫の呼吸器疾患シリーズ」なども多岐にわたった。また、少人数で行う顕微鏡実習、外科実習、心肺蘇生実習なども実施された。
 土曜日の夕方に行われた懇親会は無料で、多くの参加者が楽しめたようだ。日曜日にはスタンプラリーのWチャンス抽選会も行われた。
 参加登録者数は1,400名を超え、獣医師のほかにアニマルケアスタッフ、愛玩動物看護師の取得を目指す学生の参加も多かった。
 WJVF第15回大会は、2024年7月26日(金)~28日(日)、ホテルニューオータニ大阪にて開催予定。

開会式の竹村会長