2023年2月26日(日)、東京国際フォーラム(東京都)にて、(一社)日本獣医内科学アカデミー(JCVIM)による第19回日本獣医内科学アカデミー学術大会(JCVIM2023)が開催された。
 COVID-19の影響により2020年2月第16回学術大会以降、2021年2022年はオンライン開催であったが、今大会から症例検討・研究発表に限定し対面開催にて実施した。

 当日の発表内容では、腫瘍、血液・免疫学、栄養学、皮膚科学、行動学、循環器、消化器、画像診断、呼吸器、眼科と多分野にわたり、朝10:30~夕方18:30まで、150名を超える参加者が集い、思い思いの発表に足を運んだ。「実際に演者を前に聴講できたことは感慨深かった」「質疑応答を重ねるうちに会場が熱気に溢れていった」と、参加者たちが対面開催の感想を述べているのが印象的であった。発表内容は後日オンデマンドでも配信予定。

 発表のなかからJCVIM Award受賞者も決定された。研究Awardを木村和人先生(大阪公立大学)の「輸血への応用に向けた赤芽球由来イヌiPS細胞の作製と赤血球への分化誘導」と西堀翔真先生(山口大学)の「ネコPD-1/PD-L1の結合を阻害する抗ネコPD-1キメラ抗体の開発」、弊社ファームプレスも協賛した症例検討Awardを山口敬央先生(北海道大学附属動物病院)の「新規遺伝子変異を同定した猫の肥大型筋ジストロフィーの1例」と、宮城沙妃先生(北海道大学附属動物病院)の「頭部MRI検査のT2*強調画像低信号病変が石灰化転移病変と診断された犬の1例」、臨床研究Awardを太田茉耶先生(岐阜大学応用生物科学部附属動物病院)の「犬の歯肉に発生した扁平上皮癌に対する加速分割照射の有効性と有害事象の検討」と谷口哲也先生(日本獣医生命科学大学/兵庫ペット医療センター東灘病院)の「犬の呼吸器疾患451頭における解剖学的部位と臨床徴候の関連性について」が受賞した。
 
 また症例検討・研究発表以外の、共催団体企画や検定講習会、企業主催プログラム、そして130題以上にのぼる教育講演は、2月17日(金)~3月21日(火)までオンラインで開催。
 詳細は以下より。
https://www.jcvim.org/

 今回の展示ブースは弊社を含め4出展のみであったが、次回2024年第20回は、同会場にて本格的な対面学会が予定されており、以前のような大規模な展示も予定されている。


会場の様子


参加者は目当ての発表会場へ向かう