2020年11月22日(日)~23日(月)の2日間(アーカイブ配信:当初、終了後1週間であったが、その後、好評につき2週間まで延長された)、第41回動物臨床医学会年次大会がオンライン配信にて開催された。前回、記念すべき40回目という大きな節目を迎えた同大会は今年度、長引くCOVID-19の影響からオンラインでの開催を与儀なくされたが、はじめての試みを盛況のうちに終了させた。

 2日間で28セミナーが開催され、「知っておくべき猫の整形外科疾患」(本阿彌宗紀先生)、「心臓病に対してどんな利尿薬をどう使うか―フロセミドからトルパプタンまで―」(合屋征二郎先生)ではLIVE配信で質疑応答も受け付け、リアルタイムで参加する魅力を感じられるセミナーとなった。加えて、水谷哲也先生(東京農工大学)、木村佑哉先生(北里大学)によるセミナー「臨床獣医師は新型コロナウイルスにどこまで気を配るべきか」は、すべての獣医師の先生に訴えかけるテーマであった。

 次回、第42回動物臨床医学会年次大会の開催については今後告知される予定だが、このコロナ禍での開催を経て、変化していくであろう同大会に大いに期待を抱かせる内容となった。

宮川優一先生(日本獣医生命科学大学)のセミナーのテーマは「慢性腎臓病の管理に重要なリン・カルシウム代謝異常とFGF-23」