2016年2月19日(金)東京大学農学部2号館(東京・文京区)にて、第2回日本獣医動物行動研究会総会が開催された。総会に先立っては昨年と同様に教育セミナーが行われ、「犬の攻撃行動を考える」と題し「家族に対する攻撃行動」(白井春佳先生・にいがたペット行動クリニック)、「他人に対する攻撃行動」(水越美奈先生・日本獣医生命科学大学)、「他犬に対する攻撃行動」(南 佳子先生・みなみ動物病院)、モデレータ(武内ゆかり先生・東京大学)で、それぞれの攻撃行動についての講演がなされた。攻撃行動だけでも様々なケースがあること、動物だけでなく飼い主や環境までしっかりと把握し、教科書やガイドラインをきちんと学んだ上でそれだけに縛られすぎないこと、個別のケースについて的確に聞き取り具体的なイメージを掴むことの重要性について、症例を交えながら解説された。教育セミナー最後に実施された総合討論では、活発な質疑応答がなされた。
昨年「獣医動物行動研究会」から「日本獣医動物行動研究会」になってから一年が経ち、ますます活動に広りをみせる本研究会。詳細については、http://vbm.jp/ を参照。