2025年6月30日(月)、獣医臨床感染症研究会(会長:村田佳輝先生)主催による、「臨床獣医師が押さえておきたいSFTS診療の基礎」がオンラインにて緊急開催された。
 猫や犬だけでなく人にも感染が波及する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)から、スタッフをどう守るかという懸念が高まるなか、本研究会が急遽、藤井祐至先生(長崎大学 高度感染症研究センター/本会役員)および松本泰和先生(益田ペットクリニック)を招き、緊急セミナーとして開催した。
 セミナーでは、SFTSに感染した猫の診療経験をもとに、診断・治療のポイントや周囲の感染防御などについて藤井先生が解説された。自身もSFTSに感染した経験をもつ松本先生は、重症体験の話も交え、臨床現場で積み重ねられたSFTS症例に関する知見について述べられた。
 昨今、SFTSによる人、猫の死亡に関するニュースが急激に関心を集めるなか、研究会が当初予定していた参加人数を大幅に越え、オンラインサービスの上限枠1,000名を上回る申し込みがあったという。
臨床獣医師として今後どのように情報の周知を図り、自身やスタッフ、飼い主家族を守っていくか、本セミナーをとおして、喫緊に求められる情報を受講者たちは学んだ。
 本研究会の詳細は下記URLより。
https://veterinary-nurse.jimdofree.com/