2023年12月8日(金)~10日(日)、愛知県・名古屋コンベンションホールにて2023年度第107回日本獣医麻酔外科学会学術集会が開催された。
 本会は第11回アジア獣医外科総会が共同開催、第1回日本獣医内視鏡外科学会学術総会が同時開催となり、会場ではアジアの国々から参加した獣医師たちとの交流も目立った。
 参加者総数は1,027名で、一般演題、教育講演、ランチョンセミナー、シンポジウム、症例検討会、パネルディスカッション、セミナー等の各会場は聴講者で埋まり、立ち見があふれる講演会場も少なくなかった。
 若手獣医師向けのセミナーなども充実しており、実際に若手獣医師が交流しながら熱心に講演や企業展示をまわる姿は、本会が持続的な発展をつづけてゆく未来をうかがわせるものであった。
 実践的な講演や検討会のほかにも、ハートウォーミングパネルディスカッションといったプログラムも用意されており、ライフ・ワーク・バランス、働き方や業界のあり方を見据えて、多角的な立場からの意見の交換がなされた。また、多くのプログラムがアーカイブ配信で2週間視聴可能となっており、足を運ぶことが叶わなかったプログラムを振り返ることも可能である。
 本会は学術的な内容も充実しながら、業界のあり方や参会に関する部分でも配慮に富んでおり、これからの獣医療界の一端を牽引していく活力に満ちたものであった。
 次回第108回日本獣医麻酔外科学会学術集会は、2024年6月21日(金)~23日(日)、大宮ソニックシティ(埼玉)にて開催予定。
 

講演の様子
 

若手ハッピーアワーの様子