2023年11月26日(日)、東京・日本獣医生命科学大学にて日本獣医輸血研究会(JSVTM)第9会学術講習会が開催された。今回も対面とWeb配信によるハイブリッド形式にて実施された。
 はじめに認定プログラムとして、「血液製剤の種類と作製」を石田沙恵先生(苅谷動物病院グループ)が、「血液製剤の取り扱いと保存」を吉田佳倫先生(日本獣医生命科学大学付属動物医療センター)がそれぞれ解説された。
 また、「少しでも輸血を減らすために~エビデンスからみるhIVIG(ガンマガード)治療の実際~」と題し、小林 輔先生(動物総合医療センター千葉)が最新の論文を紹介しながら講演された。
 最後に、「輸血の未来を切り開く愛玩動物看護師の役割」と題したシンポジウムが行われ、内田惠子先生、中村知尋先生を座長に、春日 洸先生(日本小動物医療センター)、杉原思穂先生(日本獣医生命科学大学付属動物医療センター)、土田明歩先生(日本動物医療センター)の3名の愛玩動物看護師がパネリストとして参加し、現場での愛玩動物看護師の立場からの輸血の現状と課題について話し合った。
 また同日午前には、第2回JSVTM認定輸血コーディネーター認定試験が行われ、獣医師、愛玩動物看護師を含む27名が受験した。
 当日は気温も急激に下がり、外は冬並みの寒さであったが、質疑応答も活発に行われ、会場内は全国から集まった参加者の熱気に包まれた。
 近日、MVMにて、JSVTM輸血コーディネーターの座談会の模様を紹介予定。
 
 

会場の様子