小動物臨床総合誌 MVM(エムブイエム)、小動物腫瘍臨床 Joncol(ジョンコル)、獣医眼科プラクティス、動物看護コアテキスト 発行-ファームプレス

学会・セミナーレポート

日本獣医学専門医奨学基金(JFVSS)クラウドファンディング開始

 一般社団法人日本獣医学専門医奨学基金(JFVSS、代表:小林哲也先生、http://www.jfvss.jp/)では、2016年12月21日よりクラウドファンディングサイト READYFOR において、米国獣医学専門医の養成をサポートするプロジェクトを開始した。
 JFVSSはコロラド大学(CSU)と提携し、CSUの専門医教育プログラムへ奨学生を派遣する活動を行っている。1年おきに1名を選出、奨学生が安心してレジデントプログラムを続けられるよう、多角的、継続的に支援する。
 様々な科目の獣医学専門医を国内に増やすことで、犬や猫たちがより高度な医療を受けやすくなることを目指す本活動。クラウドファウンディングという新しい方法により、賛同者の広がりを期待している。詳細は下記サイトより。
https://readyfor.jp/projects/jfvss

第58回 比較統合医療学会大会 開催

 2016年12月10日(土)、11日(日)、日本獣医生命科学大学(東京)において、第58回比較統合医療学会大会が開催された。
 10日午後に開会後、岸上義弘先生(岸上獣医科病院)によるシンポジウム「獣医領域の再生医療の実際」、続いて荒島康友先生(日本大学)による教育講演「登校拒否、うつ病様、CFS等を呈すZoonosis~Q熱、パスツレラ症~」が行われた。
 11日午前には、太田伸生先生(東京医科歯科大学)による講演「寄生虫感染症と統合医療:治療薬開発の経緯を辿る」が行われた。この講演では、マラリア治療薬であり住血吸虫病治療薬でもある青蒿素などを例として取り上げ、民間で伝承されてきた生薬から治療薬が開発されてきた経緯を紹介、それらの薬効機序解析から、今後期待される薬剤開発の展望や課題などが解説された。比較統合医療の1つの方向性として、伝統的医療に対する科学的アプローチが示される興味深い内容であった。
 午後には一般講演7題が発表され、症例発表や感染症認知度調査など、それぞれ幅広い分野での取り組みが示された。
 本大会のテーマは「比較統合医療の展望」であり、今後の展開にさまざまな方向性があることを感じさせる大会であった。

会場の様子

ブルーバッファロー新製品「ブルー ナチュラル ベテリナリー ダイエット(NVD)発売記念セレモニー in Tokyo 開催

 大切な家族のために選ぶ自然派フードをコンセプトに、アメリカのペットフード市場で急成長を遂げる大手フードメーカー「ブルーバッファロー」は、2016年12月1日から新発売の「ブルー ナチュラル ベテリナリー ダイエット(NVD)」の発売記念セレモニーを2016年12月11日(日)泉ガーデンギャラリー イベントホール(東京都・港区)で開催。ブルーバッファロー社副社長のTom Pletcherno氏による「ブルー製品について」、同社の研究開発担当上級副社長のGregory Reinhart先生による基調講演「抗酸化成分のパワーと予防医学における食事管理について」に続き、「最新のペットフード情勢と今後求められる先制医療とペットフードとの関係」と題し、氏政雄輝氏((株)VM3)コーディネートの元、新井敏郎先生(日本獣医生命科学大学)、西平衣里氏((公社)アニマル・ドネーション)およびブルーバッファローのGregory Reinhart先生をパネラーとして招き、先制医療、健康寿命の大切さとその将来について、それぞれの立場から解説された。
 飼い主を「ペットペアレンツ」とよぶ同社は、ブルーバッファロー財団も起業と同時期に立ち上げており、がんの研究を進めるアメリカの複数の大学に資金提供も行ってるとのこと。家族の一員であるペットのため、そして社会のために努めていきたいという情熱にあふれるセレモニーであった。

ブルーバッファロー社副社長Tom Pletcherno氏