2020年1月25日(土)~26日(日)の2日間にわたり、ビジョンセンター横浜において、日本獣医再生医療学会 第15回年次大会が「安全と信頼 そして発展」をスローガンに開催された。

1日目は教育講演である獣医免疫学 総論、獣医多血小板血漿療法、獣医免疫細胞療法、獣医間葉系幹細胞療法およびガイドライン・届出制度に関する講演などが行われた。

 2日目の午前中は「再生医療技術の応用とその将来」について、動物リハビリテーション、競走馬臨床、獣医眼科臨床、獣医療の各分野からの講演があった。また、症例検討会、学術発表会が並行して行われた。

 2日目の午後は特別講演として、籠谷勇紀先生(愛知県がんセンター研究所)による「ヒト医療におけるがん免疫療法の最新の知見とその将来-遺伝子改変による持続的治療効果を有する抗腫瘍T細胞の開発―」および石田卓夫先生(赤坂動物病院)による「獣医間葉系幹細胞療法・自己活性化リンパ球移入細胞療法における臨床獣医師の役割-エビデンスを集積しよう-」が行われた。

 世界でも最先端の体制づくりがすすめられているという、この獣医再生医療・細胞療法分野において、参加者の多くはこの現在進行形の歩みを肌で感じているにちがいない。

会場の様子