2024年6月20日(木)〜23日(日)、埼玉・大宮ソニックシティで第108回日本獣医麻酔外科学会学術集会が開催された(第24回 日本獣医内視鏡外科学会が同時開催)。本大会は東京大学の望月 学先生が大会長を務め、学会初となるキャッチフレーズ「まなぶはまねぶ」がつけられた大会であった。
 キャッチフレーズにもあるように、多くの学びの機会が得られる一般演題、パネルディスカッション、シンポジウムや教育講演、症例検討会、リフレッシャーコースのほか、外科のスペシャリストの手の動きを観察し、直接指導を受け「まねぶ」ためのハンズオンセミナーが開催され、整形外科、軟部組織外科、麻酔疼痛管理の隅々までポイントがおさえられたセミナーには、多くの先生方が足を運んでいた。
 2日目の21日(金)には新たにスタートした認定医制度である第1回動物麻酔基礎技能認定医筆記試験が開催され、260名の獣医師が受験した。
 3日目の22日(土)からはさらに多くのセミナーが開催され、全国から多くの獣医師が集まり、会話に花を咲かせる様子も目立ち大変盛況であった。夜には情報交換会が開かれ、新たな日本小動物外科専門医への資格授与も行われ、4名の先生が温かい拍手で迎えられた。
 見聞きして学ぶだけではなく、実践することも重視して企画されたセミナーに人が集まり、獣医師同士の横のつながりも深められる本学会の獣医療の牽引が期待される。
 次回第109回日本獣医麻酔外科学会学術集会は、2024年12月20日(金)~12月22日(日)、北海道・札幌コンベンションセンターにて「経験は現場で、知識は北海道で!」のキャッチフレーズのもと、酪農学園大学の鳥巣至道先生を大会長に迎え開催される(第25回 日本獣医内視鏡外科学会は同時開催、第12回アジア獣医外科学会が共同開催)。

講演の様子

情報交換会での望月 学大会長の挨拶