2015年8月9日(日)、東京コンファレンスセンター・品川 大ホールAにおいて、一般社団法人 日本獣医眼科カンファランス2015年 年次大会が開催された。本年度は「ぶどう膜炎と眼内腫瘍を診る」をテーマに、各講演が行われた。
 午前中は、計4題の一般演題のあと、今大会の大会長である滝山直昭先生(日本大学)による講演「ぶどう膜炎の診断」が行われた。診断評価について、ぶどう膜炎の有無、範囲、程度の評価と原因の評価の2つを挙げ、とくに原因については眼科検査のみではなく全身検査所見が重要であると解説された。
 そして、午後からは若生晋輔先生(トライアングル動物眼科診療室)による「猫のぶどう膜炎」、前原誠也先生(酪農学園大学)による「ぶどう膜の腫瘍」、打出 毅先生(酪農学園大学)による「リンパ腫の診断と治療-眼科領域から―」の講演が行われた。
最後にJVOCよりぶどう膜炎診療ガイドライン2015年度(案)が提示され、その作成およびディスカッションが行われた。ぶどう膜炎の定義と分類、検査、診断、治療の区分で示されたガイドラインの内容に多くの先生が活発な意見交換を行った。
 昨年から会場も変更し、参加者数もこれまでの最多人数を更新した。当日は夏の猛暑もひと段落ではあったが、会場内は参加された先生方の熱意に包まれた。

会場の様子