2025年6月28日(土)、東京大学農学部(東京都・文京区)にて、犬と猫のサプリメント研究会第3回セミナーが開催された。
当日は本会の第2回総会のあと、第1部として「犬の特発性てんかんに対するサプリメントを考える」と題し、東京大学の米澤智洋先生が、とくにオメガ3脂肪酸であるドコサヘキサエン酸(DHA)の特発性てんかんへの関与と可能性について解説した。
第2部では「ペットの異常を『診て・食べて・治す〜生理活性脂質の応用〜」と題し、同じく東京大学の村田幸久先生が、獣医薬理学の観点から自身が研究する生理活性脂質の解析およびその解析から疾患の診断、病態の理解、治療や健康管理への応用について解説した。とくに生理活性脂質によるアレルギー性皮膚炎、膀胱炎、てんかんなど様々な疾患におけるマーカーの有用性について触れ、村田先生のグループが発見した生理活性脂質「5,6-DiHETE」の抗炎症作用について、腸炎や結膜炎、瘙痒や疼痛など多様な病態に効果がある可能性を示唆した。
他に多くの学会が開催されているなか、企業関係者を含め約30名が集まり、参加者は熱心に耳を傾けた。
本研究会会長である菊水小さな動物病院の後藤正光先生は「今回のように基礎研究の内容が臨床応用およびサプリメントの開発に直結し得るというスピード感は本研究会の特徴ともいえる。今後も参加者、講演者、企業関係者の輪を広げ、臨床現場の力になることに寄与したい。」と述べた。
会場の様子
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犬と猫のサプリメント研究会 第3回セミナー 開催
2025/6/28