2025年1月12日(日)、山口県周南市立徳山駅図書館にて犬と猫のサプリメント研究会第2 回セミナーが開催された。
 今回は2部制で、第1部は「犬バベシア症の今と昔」と題し、鳥取大学の井口愛子先生が犬バベシア症の分布や診断、そしてサプリメントを併用した治療検討について解説された。第2部は「私のバベシア研究を振り返る」と題し、シラナガ動物病院の白永伸行先生が大学時代から現在までの研究をふまえ、犬バベシア症のこれまでの治療方法、使用する薬剤の変化、バベシア症や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を含むマダニ媒介性疾患の現状およびその対策について、山口県周南市の地域環境をふまえて解説された。
 会場は徳山駅直結の図書館内にある交流会議室で、蔦屋書店が併設されており、洗練された空間で、参加者は熱心に耳を傾けた。
 本研究会会長である菊水小さなどうぶつ病院の後藤正光先生は「獣医学に関する優れた研究はその製品の開発・販売によってはじめて動物と飼い主に大きな恩恵をもたらすと考えている。また、動物だけでなく人のサプリメント企業ともかかわりながら、正しい情報が飼い主に届くように本研究会の活動をすすめていきたい。」と述べた。


会場の様子