2019年7月14日(日)、御茶ノ水ソラシティにおいて、一般社団法人 日本獣医眼科カンファランス(JVOC)2019年記念年次大会が開催された。今回は発足10周年を記念し、「今日までの10年、そしてこれからの10年-小動物臨床における涙液量検査、その意義と実際-」と題し、齋藤陽彦先生(トライアングル動物眼科診療室)を大会長に、一般演題、多施設研究、基調講演、症例検討などが行われた。

 多施設研究では、滝山直昭先生(獣医眼科クリニック名古屋)が犬の白内障の内科的・外科的治療の比較、前原誠也先生(酪農学園大学)が犬の緑内障の内科的・外科的治療の比較、伊藤良樹先生(岡山理科大学)がぶどう膜炎の原因に関する研究について発表された。

 基調講演では、新しい涙液量評価法であるストリップメニスコメトリー検査(SMT)をメインテーマに、宮坂慶一氏(エコー電気株式会社)、村戸ドール先生(慶應義塾大学医学部眼科学教室)、岩下紘子先生、齋藤陽彦先生(トライアングル動物眼科診療室)がそれぞれの立場から解説された。

 今回は、海外からの聴講者のため、初の企画として、日本語と英語の同時通訳が行われた。また、次回2020年の大会長に伊藤良樹先生(岡山理科大学)が選出され、本会のますますの発展が期待される。


会場の様子