2017年12月2日(土)、3日(日)の2日間にわたり、東京都豊島区・帝京平成大学池袋キャンパスにおいて、第60回(一社)比較統合医療学会学術大会が開催された。今回は第60回という節目と第20回を迎える日本補完代替医療学会学術集会との記念合同開催として執り行われ、「人と動物の医療を共に考える」をテーマに特別講演、招待講演、教育講演、一般講演などが行われた。
 主な内容として土曜のシンポジウム1では「漢方」、日曜のシンポジウム2では「動物医療からわかる人の医療」をテーマに行われ、とくにシンポジウム2では、鈴木信孝先生(日本補完代替医学会理事長)と安川明男先生((一社)比較統合医療学会代表理事)が今回のテーマである「人と動物の医療を共に考える」をとりあげ、今後この連携が大きな医学的効果をもたらす可能性があることを示唆した。
 獣医界でも浸透しつつあるOne Health(ワンヘルス)の考え方を、獣医師、動物看護師だけでなく、医師、歯科医師、薬剤師、鍼灸師などが参加する当学会が、あらゆる分野との融合という形で体現した学会となった。

会場の様子