2017年2月5日(日)、東京コンファレンスセンター品川において、日本ヒルズ・コルゲート(株)およびDSファーマアニマルヘルス(株)主催による〈犬用〉ダーム ディフェンスTM発売記念セミナー「犬アトピー性皮膚炎の臨床症状・治療・栄養管理」が開催された。
 米国獣医皮膚科専門医でウィスコンシン大学マディソン校教授のDouglas J. DeBoer先生による「犬アトピー性皮膚炎の臨床像と診断」では、まず犬アトピー性皮膚炎の典型的な臨床症状を認識し確実な診断を可能にするための具体的な項目と検査が提示された。治療については、アトピー性皮膚炎は1つだけの方法や薬剤で改善できるものではなく、外用薬やシャンプーを用いる方法、サイトカイン介在性瘙痒を防ぐ薬剤を用いる方法、栄養管理なども含め、複合的に行うことが提唱された。
 そして米国獣医内科専門医でHill’s PetNutrition, Inc. メディカルディレクターのJennifer M. MacLeay先生による「犬アトピー性皮膚炎の管理に欠けていた栄養という重要な要素」では、犬のアトピー性皮膚炎治療における栄養管理の重要性、また〈犬用〉ダーム ディフェンスTMが臨床試験で効果を示し、飼い主の評価が高かったことが解説された。
 〈犬用〉ダーム ディフェンスTM症例紹介として、柴田久美子先生(DVMsどうぶつ医療センター横浜、YOKOHAMA Dermatologyfor Animals)、大嶋有里先生(アジア獣医皮膚科専門医、犬と猫の皮膚科、TRVA動物2次診療センター)、江角真梨子先生(日本獣医皮膚科学会認定医、VetDerm Tokyo)からも、日本の症例で効果が得られたことが報告された。
 本セミナーは2月2日(木)に大阪でも開催されており、この日の東京開催とあわせると参加者は510名を超えた。皮膚科臨床に対する関心の高さ、新しい薬剤や栄養管理方法への期待がうかがわれるセミナーであった。また2月7日(火)には新製品記者発表会が行われ、こちらも多くのメディアが集まり、期待度の高さが示された。

会場の様子


新商品記者発表会(2月7日@東京)の様子