2016年7月2日(土)、3日(日)、日本獣医生命科学大学(東京)において、第57回比較統合医療学会大会が開催された。
 2日は、「米国の新しいヘルスケアの潮流―統合医療を中心に」と題し、安西英雄先生(アンザイ アンド アソシエイツ)の講演が行われ、日本のこれからの獣医療を考えていくうえで、たいへん参考となる内容であった。3日午前中は、鈴木信孝先生(金沢大学)のシンポジウム「補完代替医療と汎動物学」、岡田ゆう紀先生(日本獣医生命科学大学)のシンポジウム「アメリカの針診療の資格取得のシステムについて(Chi institute 小動物)」、富岡美千子先生(北里大学)のシンポジウム「ウマの鍼灸学トレーニングプログラム受講」が、午後には一般講演5題が発表された。また会期中は会場内にポスター発表3題が展示されていた。
 今大会は、昨年2015年11月に「日本伝統獣医学会」より「比較統合医療学会」と会名変更してから初の学会となる。本学会はヒトと動物、現代と伝統、西洋と東洋といった医療分野を比較統合した考察、議論の場となり、それぞれの医療分野に寄与することを目的とし、今後も活動を続けていく。

会場の様子