2016年6月5日(日)、Team HOPEエリアセミナー【第1回・南関東地区】が、TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター(東京・中央区)にて開催された。
セミナーの冒頭では、Team HOPE関東地区委員長の上條圭司先生(ゼファー動物病院院長)より、あらためてTeam HOPEの「ペットの健康を保つ、ペットを病気から守る」という理念、発足の経緯、またTeam HOPEの2つの施策である「Team HOPEウェルネスチェック」と「Team HOPE健康診断」の概要が説明された。上條圭司先生は、動物病院がチームとなって予防医療の重要性を発信することが普及の第一歩だとし、また飼い主の満足度を高めた予防施策を充実・普及させていこう、と参加者に熱心に呼びかけた。現在、Team HOPEは、賛同病院会員・賛同獣医師会員約650会員を擁し、関東だけでなく、全国規模で注目されているという。
続く基調講演では「獣医師はなぜ、健康診断を勧めるのか? 病気のサインを見逃さない定期検診の必要性」と題し、小笠原聖悟先生(小笠原犬猫病院)から、定期検診により健康時の基礎データを蓄積することの大切さをアメリカでの例も取り入れ紹介。また、高齢動物はできる限り広く浅くフルスクリーニングでみていくことの重要性、若齢動物での検査値の解釈、腎臓病の早期診断のためのSDMAの活用にも触れ、定期健康診断を実施することの有用性を症例を交えながら解説され、参加者は理解を深めた。
100名近い収容会場は満席であふれ、Team HOPEの理念に賛同される先生方の広がりと熱意を感じた。
Team HOPEは今後も定期的に予防医療に関するセミナーを開催。8月3日(水)には東京にて、Team HOPE学術アドバイザーの石田卓夫先生によるセミナーを開催する予定。

会場の様子