小動物臨床総合誌 MVM(エムブイエム)、小動物腫瘍臨床 Joncol(ジョンコル)、獣医眼科プラクティス、動物看護コアテキスト 発行-ファームプレス

ARCH 02 犬猫の緑内障 診断と治療2015

ARCH 02
犬猫の緑内障
診断と治療2015

現在品切中

■A4判 ■168 頁 ■ソフトカバー ■カラー
■定価:本体価格7,000 円+税
■ISBN978-4-86382-056-2 ■商品番号 0402

書籍の案内

ファームプレスでは、小動物臨床雑誌「MVM」とは異なるスタイルで1テーマのみを深く広く掘り下げる専門性の高い新mook「ARCH」を創刊しました。

記念すべき創刊1号および2号では、眼科をテーマに「緑内障」を取り上げます。緑内障に関する基礎、検査、診断、内科的および外科的治療、インフォームド・コンセントのほか特別記事や眼科専門医インタビューなど、完全保存版としても、最新情報メディアとしてもご活用いただけます。

第2号では、1冊まるごと緑内障の診断と治療について解説。

毎年10月と12月の年2回刊行予定。

目次

Part8

診断 滝山 直昭(日本大学)

はじめに
分類、原因と病態
 1.原発緑内障
 2.続発緑内障
  ①ぶどう膜炎/②眼内腫瘍/③眼内出血
  ④水晶体脱臼/⑤網膜剥離/⑥硝子体変性
  ⑦色素の拡散/⑧白内障
視覚の有無、眼底の状態、眼球サイズ、合併症
 1.視覚の有無  2.眼底の状態
 3.眼球サイズ  4.合併症
Part9

治療(Ⅰ)内科的治療法の総論

金井 一享(北里大学)
はじめに
内科的治療の目的と意義
プロスタグランジン(PG)関連薬
 1.特徴  2.薬理作用
 3.適応と禁忌  4.副作用と注意点
炭酸脱水酵素阻害剤(CAI)
 1.特徴  2.薬理作用
 3.適応と禁忌  ①全身投与/②点眼
 4.副作用と注意点
β遮断薬
 1.特徴  2.薬理作用  3.適応と禁忌  4.副作用と注意点
副交感神経作動薬
 1.特徴  2.薬理作用  3.適応と禁忌  4.副作用と注意点
交感神経作動薬
非選択性交感神経作動薬(αとβ受容体の両方に作用)
 1.特徴  2.薬理作用  3.適応と禁忌  4.副作用と注意点
選択的α2作動薬
 1.特徴  2.薬理作用  3.適応、副作用と禁忌
高張浸透圧薬
 1.特徴  2.薬理作用  3.適応と禁忌  4.副作用と注意点
神経保護薬
 1.概念  2.展望
Part10

治療(Ⅱ)外科的治療法の総論

辻田 裕規(どうぶつ眼科専門クリニック)
はじめに
外科的治療の目的と意義
房水産生抑制の各種術式の概略
 1.経強膜毛様体光凝固術
 2.眼内レーザー(エンドレーザー)毛様体光凝固術
房水流出促進・房水流出路作製の各種術式の概略
 1.虹彩切除術、虹彩嵌置術、毛様体解離術
  ①虹彩切除術/②虹彩嵌置術/③毛様体解離術
 2.強角膜管錘術  3.隅角インプラント術
 4.房水流出促進・房水流出路作製術時の注意点
Part11

治療(Ⅲ)急性緑内障の緊急治療

梅田 裕祥(横浜どうぶつ眼科)
はじめに
急性緑内障緊急治療に用いられる代表的な薬剤・処置
 1.プロスタグランジン製剤  2.マンニトール  3.前房穿刺
急性緑内障緊急治療の例
 1.原発緑内障の緊急治療  2.ぶどう膜炎続発緑内障の緊急治療
 3.前房出血続発緑内障の緊急治療
 4.水晶体脱臼続発緑内障の緊急治療  5.その他の続発緑内障
おわりに

特別インタビュー

なぜ、眼科医を目指したか、これまでの経緯
金井 一享(北里大学)
Part12

治療計画 滝山 直昭(日本大学)

はじめに
眼内腫瘍
視覚のある緑内障
 1.原発緑内障  2.原発緑内障の対側眼   3.ぶどう膜炎
 4.眼内出血   5.色素に関連する緑内障  6.水晶体脱臼
 7.硝子体変性  8.神経保護を目的とした治療
視覚のない緑内障
 1.原発緑内障  2.ぶどう膜炎、色素性ぶどう膜炎、眼内出血
 3.水晶体脱臼  4.硝子体変性  5.網膜剥離  6.疼痛
 7.眼球サイズ  8.合併症
Part13

治療(V)外科的治療の実際

1)視覚のある緑内障への治療 ①眼内レーザー毛様体光凝固術
山下 真(ファーブル動物病院眼科)
 はじめに
 眼科に用いるレーザー治療
 房水産生抑制の外科的治療
 ECPの術式とその意義
 ECPの適応と不適応(症例の選択)
 ECPの実際
  1.ECPのために必要な機材  2.ECPの術前管理
  3.ECPの術式  4.ECPの術後管理
 ECPの術後成績
 ECP後にみられる合併症
 ECPの短所
 ECPの展望
Part14

治療(V)外科的治療の実際

1)視覚のある緑内障への治療 ②前房シャント挿入術
若生 晋輔、齋藤 陽彦(トライアングル動物眼科診療室)
はじめに
適応
歴史と成績
対象の選択
術前治療
インフォームド・コンセント
装置
術式
1.術野の消毒、体位、ドレーピング  2.結膜フラップの作成
3.プレートの設置  4.強膜フラップ(トンネル)の作成
5.チューブの前房刺入  6.閉創
術後治療
1.術後治療の要領  2.術後合併症
おわりに
Part15

治療(V)外科的治療の実際

2)視覚のない緑内障への治療
藤井 裕介(アセンズ動物病院)
はじめに
シリコンボールインプラント眼内挿入術
 ISP症例
ゲンタマイシン硝子体内注入術
 ゲンタマイシン硝子体内注入術症例
経強膜毛様体光凝固術
 TSCP症例
おわりに
Part16

インフォームド・コンセント①

梅田 裕祥(横浜どうぶつ眼科)
症例1(急性原発緑内障の症例)
1.症例  2.所見  3.診断
4.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント①
5.方針決定  6.経過①
7.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント②
8.経過②  9.まとめ
症例2(ぶどう膜炎続発緑内障が疑われた症例)
1.症例  2.所見  3.診断
4.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント①
5.経過①
6.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント②
7.経過②
8.まとめ
症例3(対側失明している急性原発緑内障の症例)
1.症例  2.所見  3.診断
4.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント①
5.結果・評価
6.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント②
7.経過②  8.まとめ
Part17

インフォームド・コンセント②

小林 義崇(DVMs どうぶつ医療センター横浜)
症例1(水晶体脱臼と続発緑内障が疑われた症例)
1.症例  2.所見  3.診断
4.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント①
5.経過①
6.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント②
7.経過②  8.まとめ
症例2(眼内腫瘍による続発緑内障の症例)
1.症例  2.所見  3.診断
4.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント②
5.経過①
6.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント②
7.経過②  8.病理組織診断
9.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント③
10.経過③  11.まとめ
症例3(眼内腫瘍による続発緑内障の症例)
1.症例  2.所見  3.診断①
4.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント①
5.経過①-1  6.病理組織診断
7.経過①-2  8.診断②
9.方針決定に際しての選択肢 インフォームド・コンセント②
10.経過②  11.まとめ
眼内腫瘍続発緑内障(症例2、3)に関して
Topic2

アジアにおける獣医眼科学の学会と専門医

滝山 直昭(日本大学)