小動物臨床総合誌 MVM(エムブイエム)、小動物腫瘍臨床 Joncol(ジョンコル)、獣医眼科プラクティス、動物看護コアテキスト 発行-ファームプレス

ARCH 03 動物理学療法 リハビリテーション2016処方

ARCH 03
動物理学療法
リハビリテーション2016
処方


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■A4判 ■144 頁 ソフトカバー ■カラー
■定価:本体価格7,000 円+税
■ISBN978-4-86382-068-5 ■商品番号 0403

書籍の案内

ファームプレスでは、小動物臨床雑誌「MVM」とは異なるスタイルで1テーマのみを深く掘り下げる専門性の高い新mook「ARCH」を昨年2014年に創刊、緑内障をテーマに01、02を発刊いたしました。
今年2015年のテーマは「動物理学療法・リハビリテーション」で03と、04を発行。
03では、総論、基礎、解剖学、運動力学、評価および処方などの情報を提供します。
第3号では、1冊まるごと動物理学療法・リハビリテーションの理論について解説。

毎年10月と12月の年2回刊行予定。

目次

Part1

動物リハビリテーションの歴史と日本における課題

小林 孝之(アニマルクリニックこばやし)
はじめに
アメリカにおける動物リハビリテーションの歴史
日本における動物リハビリテーションの歴史
日本における動物リハビリテーションシステム構築に対する課題
 1.医療行為としての動物リハビリテーションをどう構築するか
 2.獣医学的リハビリテーション構築に求められる基本事項
 3.医学的リハビリテーションにおける獣医師の役割
 4.リハビリテーションに携わる獣医師の診断能力
 5.日本動物リハビリテーション学会の役割
 6.理学療法士に対する課題
 7.医学的リハビリテーションと民間療法の区別
おわりに
Part2

犬の解剖学

小林 孝之(アニマルクリニックこばやし)
はじめに
身体の位置と動きを説明する用語
 1.身体の位置を示す用語
 2.身体の動きを説明する用語
関節の動き
骨格筋を動かすエネルギーの供給
起始と停止
筋収縮と弛緩の方式
筋肉の相互作用
 1.体幹と頚部の筋
 2.頚椎から腰椎骨盤の筋
 3.肘と前肢端の筋
 4.後肢の筋
触診可能な筋肉
犬の姿勢
犬の歩様
おわりに
Part3

運動器系の構造と機能

古川 修治(岩田獣医科医院)
はじめに

 1.骨の構造と機能
 2.骨の構成成分とその働き
関節とその周囲組織
 1.関節の構造と機能
 2.関節包の構造と機能
 3.関節軟骨の構成成分と機能
 4.周囲組織の構造と機能
関節の分類
 1.連結する骨の数による分類
 2.運動軸の数による分類
 3.関節面の形状による分類
骨格筋
 1.骨格筋の構造と機能
 2.骨格筋の名称
 3.骨格筋の微細構造
 4.骨格筋の循環
骨格筋の収縮
 1.筋収縮
 2.筋節
 3.筋収縮の発生
 4.運動単位
 5.筋収縮の性質
骨格筋の分類
 1.筋の形状による分類
 2.筋の働きによる分類
 3.筋線維の種類による分類
運動の基本
 1.身体にかかる力
 2.負荷の種類
 3.関節運動の基本
 4.関節運動の概念
おわりに
Part4

姿勢と歩行運動に関係する神経制御の進化

徳力 幹彦(山口大学名誉教授)
はじめに
姿勢と運動に関係する中枢神経系とその神経路
 1.姿勢および運動の調節
 2.前頭葉中心前回と皮質延髄路ならびに皮質脊髄路
 3.大脳化
 4.皮質橋核小脳路
 5.大脳基底核とその神経路
 6.赤核と赤核脊髄路
 7.上丘(視蓋)と視蓋脊髄路
 8.脳幹網様体と網様体脊髄路
 9.前庭神経核と前庭脊髄路
 10.眼振
 11.錐体路系と錐体外路系
四足動物の進化と関係する歩行運動の神経制御システム
 1. 歩行運動からみた脊椎動物の進化の概略
 2.歩行運動の神経制御
Part5

診断に基づく動物の評価とリハビリテーションプログラムの作成

Sherman O. Canapp, Jr、Lauri-Jo Gamble(Veterinary Orthopedic&Sports Medicine Group)
はじめに
治療計画を立てる前に
痛みの評価法
歩行解析
関節可動域測定
超音波検査
筋骨格系の評価
集学的アプローチ
再生医療
装具
栄養補助食品
薬物療法
リハビリテーション療法の計画
おわりに
Part6

筋量および関節可動域の評価と整形外科学的検査

枝村 一弥(日本大学)
はじめに
一般的な触診:筋骨格系のスクリーニング検査
 1.前肢のスクリーニング検査
 2.後肢のスクリーニング検査
筋量の計測
関節可動域の評価
前肢の整形外科学的検査:各関節の触診
 ①手根関節の異常可動性の確認/②手根関節の可動域制限の確認
 ③肘関節の側副靱帯損傷の確認:キャンベル試験
 ④肘関節の可動域制限と伸展時疼痛の有無の確認
 ⑤肘関節内側の圧痛の確認/⑥二頭筋腱テスト/⑦肩関節の伸展時疼痛の確認
 ⑧肩関節不安定症の診断:外転試験
後肢の整形外科学的検査:各関節の触診
 ①足根関節の可動域制限と異常可動性の確認/②アキレス腱の損傷と変位の確認
 ③膝蓋骨脱臼の確認/④脛骨前方引き出し試験/⑤脛骨圧迫試験
 ⑥半月板損傷の確認:屈伸時のクリック音の確認
 ⑦股関節伸展時疼痛の確認/⑧バーデン試験/⑨オルトラニ試験/⑩三角試験・母指試験
整形外科疾患と鑑別すべき疾患
おわりに
Part7

動物の神経学的検査─中枢神経を中心に─

柄本 浩一(えのもと動物病院)
はじめに
脳脊髄神経の仕組みと働き
 1.神経系の区分
  ①大脳/②間脳/③脳幹/④小脳/⑤脊髄
神経学的検査
 1.神経学的検査とは
 2.神経学的検査を行うにあたって
  ①観察・触診/②姿勢反応/③脊髄反射<後肢・前肢・その他>
  ④脳神経検査/⑤表在痛覚、深部痛覚/⑥排尿機能の評価/⑦その他の検査
おわりに
Part8

動物の神経学的検査─末梢神経、神経筋接合部、筋─

奥野 征一(アニマルクリニックこばやし)
はじめに
日常診療において遭遇することの多い症状
 1.前肢の運動障害  2.後肢の運動障害
障害された神経、筋の確定診断
末梢神経、筋、神経筋接合部の機能検査に必要な電気生理学的検査
 1.神経伝導検査
  ①運動神経伝導検査/②感覚神経伝導検査
 2.筋電図検査
 3.神経筋接合部疾患の検査
  ①反復刺激誘発筋電図検査
おわりに

特別寄稿

理学療法とは─リハビリテーションの観点から─
奈良 勲(金城大学)
はじめに
理学療法とは
 1.理学療法の定義と文化的背景
 2.理学療法の対象疾患と領域
 3.理学療法の枠組みと治療手順・手段
  ①理学療法の検査・測定/評価
  ②物理療法/③運動療法/④補装具療法学・福祉用具
  ⑤ ハビリテーション・リハビリテーションの語源・語意
おわりに